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不動産の二重売買

この三連休に開催される【首里城祭】を
天候も歓迎してくれている沖縄です。

さて、世の中には
「二重○○」という用語がたくさんあります。

個人的には
青春時代に色気付いてきた頃から
「二重まぶた」が憧れですが
そっちの「二重」ではありません。(笑)

一つのモノに対し
重複する行為などのことであり
たとえば「二重帳簿」や「二重取引」等がありますが
いずれもあまり良いイメージではありません。

不動産の取引においては
一つの不動産に対し
一組の買主を見つけるのが大原則ですが
中には、不動産の「二重取引」を
企てる業者もいます。

不動産の場合は
「二重売買」とか「二重契約」と言いますが
一つの売り物件に対し、2組の買主と
売買契約を行なう行為となります。


そんなのすぐにバレるんじゃないですか?あはっ

そうなんですけど
それでもアタックする業者あるのが
不動産業界です。(苦笑)

その手口としてよくあるのは、たとえば
ある売り物件に対し、不動産屋が
まずAさんと売買契約の締結を行ない
Aさんから手付金を受領します。

通常、契約から決済(引渡し)までは
一ヶ月以上などの一定の期間を空けますので
契約を済ませたAさんは
決済(引渡し)までの期間を
ただ楽しみに待つのみとなります。

その間に
不動産業者は同じ物件で
Bさんとも売買契約を締結し
同様にBさんからも手付金を受領します。

不動産業者の目的は
手付金の搾取なのです。

Aさん、Bさんの両方と売買契約を済ませ
それぞれから手付金を受け取った不動産業者は
次は何かと理由を付けて
物件の引渡しの引き延ばし工作を企てます。

最初は、売主の健康上の都合や
売主側の家族の事情等を引き延ばしの理由にし
AさんやBさんの購入意欲が萎えるのを待ちます。

そのうちに、
今度は何かとイチャモンを付けて
引渡しが出来ないのをAさんやBさんの理由にすり替えし
AさんやBさん側から購入の取り止めを言い出すように仕向けるのです。

そして

今回は買主側からのキャンセルなので
手付金は返金されません。

と手付金の没収を主張するのです。

こうして
Aさん、Bさんの両方からの手付金を搾取することもあれば
どちらか一方が折れない場合には
一方の手付金は返還し
もう片方の手付金だけを搾取します。

不動産の二重契約は
Aさん、Bさんそれぞれとの契約書が必要となるため
不動産屋と売主が結託している場合も多いものです。

このように不動産の二重売買を企てる会社は
沖縄にもリアルにあり、
懲りることなくそれを繰り返しているようですので
どうぞお気を付け下さい。