ぐずぐず天気の続いている沖縄です。
さて、
ここのところ相続の話が続いていますが
不動産と相続は密接なご関係があるため
ご容赦下さい。不動産屋は相続ヤーみたいなもの
沖縄を含め
昔ながらの家督相続制度の残る地域では
家系と仏壇は長男が継承すべきだという慣習が
現在でもあります。
しかし、その一方で
父親である家長が家族全員を支配するという家長制度は
すっかり影を潜めるとともに
世の中は皆が平等に権利を主張するのが
当り前の社会になりつつあります。
ですので
相続においても
長男以外の姉弟も法定相続分通りで
平等な相続を主張するケースも増えています。
とは言いながらも、現実的には
沖縄でも親と長男夫婦が同居する
いわゆる二世帯住宅のところが
今でもたくさんあります。
この二世帯の同居によって
沖縄の日常生活における習慣や文化が継承され
結果的に家系と仏壇が守られている面もあります。
その一方で、先程のように
相続の際には平等な分け前を主張されるという
長男にとっては苦難の時代です。(笑)
しかしながら
長男がそのような苦境に立たされるのには
その他にも理由がある場合があります。
それは
長男のヨメです。
長男のヨメは
二世帯住宅の家の中では
唯一、血縁のない人物ですので
何かと目の敵にされることも多いものです。(笑)
とくに
ヨメと姑は、沖縄では
ハブとマングースの仲とも言われ
太古の昔からソリが合わないものです。(苦笑)
そういう生活が続くと
当然、姑にもストレスは溜まるもので
その姑である母親から
ヨメに対する不満やグチを
他の子供たちが聞かされたりすると
長男夫婦は親の面倒をみているどころか
親に苦痛やストレスを与えている
という話になります。
その結果、
相続の際には
「長男一択ではなく子供たちが平等に遺産を分ける!」
という主張につながってくるのです。
そうすると、これまで
親の面倒を散々見てきたという自負のあるヨメからすると
到底、納得が行かず、その矛先は
アンタもっとしっかりしなさいよ!
と夫である長男に向けられることになります。
こうして
他の姉弟からもヨメからも
つるし上げに合うのが今の長男の立ち位置なのです。(苦笑)