今年の折返しが徐々に近づく6月のはじまりですね。どおりで歳を取る訳だ
さて
このブログでは
一般の方はなかなか知ることの少ないであろう
不動産業者の悪さ等について書くことがタマにあります。
しかし
その一方で
特定の不動産が抱えている問題を解消しようとして
日々努力している不動産業者もいます。
たとえば、
初回の東京オリンピックや大阪万博の開催が決定した頃から
日本では「土地は必ず値上りする」という
「土地神話」が蔓延しました。
それを背景に
原野などの全く価値の無い土地を
「必ず値上りします」とダマして
売り付ける「原野商法」が横行しました。
今でも、年輩の不動産業者の中には
この「原野商法」を当時の生業にしていた人もいらっしゃいます。(苦笑)
そんな原野商法は
ご多分にもれず沖縄でも横行しており
今でも査定依頼を頂いた土地が
原野商法で買わされた土地ということも
タマにあります。
また、
原野商法とは少し異なりますが
やはり昭和の時代に、県外資本の不動産業者が
沖縄の大規模な土地を購入し、
一般の消費者に分譲する途中で
その不動産業者が倒産してしまったような土地が
沖縄にもいくつかあります。
これらの土地は
いざ建物を建てようと思っても
敷地までの道路の権利関係が不安定であったり
水道の引込みができない状態であったりと
土地を活用することが出来ず
いわゆる「塩漬け」の状態となっています。
その後、数十年が経過し
土地の所有者もそろそろ終活を迎える年齢になっていますが
こういった土地は、次の世代の相続するのも
気が引けるものです。
以前、同様の土地を所有している所有者さんから
売却に伴う査定依頼がありました。
残念ながら二束三文の金額でも
買い手が見つかるかどうかわからない状況であったため
そのときの売却は勧めませんでした。
それから数年が経過した後に
沖縄の地元の不動産業者が、そのエリア一帯を
再利用・再開発しようとしているという情報を聞きつけました。
当社で査定させて頂いたお客さんの土地についても
情報を提供したところ、運良くその不動産業者が
買い取ってくれることになりました。
その不動産業者も事業ですので
買取りの価格は安くはなりましたが
その土地の所有者さんも
売却も相続もできず困っていた土地を
二束三文以上の価格で買い取ってもらえたことを
喜んでいらっしゃいました。
このように、世の中には
過去にいきさつがあり、
そのまま塩漬けになっている土地を
再生しようとする不動産業者もいます。
それらの不動産業者に共通しているのは
「地元」に対する愛着です。
沖縄でも
お金儲けのために
県外の会社に悪魔の魂を売る不動産業者も
たくさんいらっしゃいます。(苦笑)
その一方で、
地元に対する愛着を捨てずに頑張っている
不動産業者も多いものです。