おはようございます。
明け方の激しい雨もあがり
青空が広がってきた沖縄です。
さて
不動産の売買には、昔は
免許も資格も必要ありませんでした。
不動産の取引は
高額なお金が動きますし
欲が絡み何かとトラブルも発生しやすいので
太古の昔から、ダークな方々の格好の活躍の場でした。
それが戦後
宅建業法(宅地建物取引業法)という法律ができ
不動産の取引に免許と資格を要するようになりました。
しかし、だからといって、
ダークな方々が、これまでの美味しい蜜を
すぐに手放す訳がありません。
資格を所有している人を雇い、
免許を取得し、不動産業者の体をなすのは
そんなに難しいことではありませんでしたので
相変わらずダークな人たちは
この業界に生息し続けました。
また、免許も資格も取れない人たちは
ブローカーとして生き続けることになりました。
そんな背景もあり、今でも
不動産業界にはダークな方々が潜んでいるものです。
不動産業者のテレビCMは
そのイメージを払拭するために
好感度の高い芸能人を採用するなど
クリーンなイメージをPRしているものが多いと言われています
そのような歴史的背景もあり
不動産業者は「上から目線だ」とよく言われますが
実はそれだけではありません。
不動産の売買において
トラブルの防止に細心の注意を払っている面もあります。
先程も書きましたように
不動産の取引では
トラブルが発生する要素が常に潜んでいます。
これは、
「少しでも高い金額で売った上で
引渡した後のことには一切関わりたくない」と考える売主と
「少しでも安く買いたいけど、引渡された後の不平不満にも
対応してもらうのが当たり前」と考える買主とで
利害関係が真っ向から異なるからです。
そんな状況の中、不動産業者が間に入り
契約に至るまでの細かい条件調整・確認を行ない
引渡し後のトラブル防止を図ります。
しかし、
それでも完璧とはいかず
想定外の事象が発生してしまうこともあります。
そうなったときに
お互いの話し合いで解決をするのか
訴訟まで発展してしまうのか
大きく異なります。
話し合いで解決しようとする人は
日頃から自分の考えを主張しながらも
他人の話も聞き入れるという
バランス感覚を持っているものです。
一方、トラブルに発展する人は
自分の意見のみを通そうとしたり、
言うことがコロコロ変わる等
言動に一貫性が無かったりするものです。
例えば、物件の内覧の際に
約束の時間遅れてしまうお客様もいらっしゃいますが
そのときの対応を不動産業者は見ているものです。
時間に遅れてしまうことは誰にでもあります。
不動産業者が遅れてしまうこともあります。
しかし、時間という一つの約束を守れなかったことに対し
どう受け止めているのか、どうも考えていないのか、
言い訳のみに徹するのか、そういう点を見ています。
少し細かいようですが
契約も一つの約束ごとですので、
契約に至るまでのお客様と接する短い時間では
一時を万事として見なければならないのです。
このように
不動産取引におけるトラブルを未然に防ぐために、
不動産業者は、これらの見極めをする役割も持ってます。
その見極めを行なう過程の態度が
「不動産屋は上から目線だ」
と受け止められてしまうのです。
世の中に不動産業者はゴマンといますので
「お客様が不動産業者を選ぶ時代」とも言いますが
だからと言って、不動産業者はどなたとでも
取引を行なう訳では無く、
「このお客様はこのまま商談を進めても大丈夫(安心)だろうか」
と常に見ているものです。