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お金と笑顔を生むインスペクション・住宅かし保証保険

急激に出店が増えたPCR検査の店舗は
今は閑古鳥が鳴いていますが
選挙が終わるとまた満席御礼状態になることでしょう。(笑)

さて
国交相の後押しを受け
2018年4月に鳴り物入りで登場した
ホームインスペクション(建物状況調査)。

国交相の周知不足もあり
現時点での普及状況は
残念ながら鳴かず飛ばずの状態です。(苦笑)

ホームインスペクションは
既存住宅の基礎や外壁等に生じている劣化・不具合を
建築の有資格者により目視・計測にて状況調査するものですが
それにより、「中古住宅」に対する購入者の不安の軽減を図るものです。

さらに、
ホームインスペクションで「適合」となった上で
物件の引渡しまでに、既存住宅かし保険(以降「かし保険」)に加入すれば
引渡しから最長5年間、
瑕疵による不具合の修補費用を
最高1,000万円まで補償してくれますので
購入者にとっては更に安心です。

しかしながら
このホームインスペクションが
爆発的に普及しないのには
色々な理由があります。

例えば、
ホームインスペクションおよびかし保険の費用を
誰が負担するかから始まります。

ちなみに
ホームインスペクションと
かし保険の両方を利用した場合でも
費用は十数万円程度です。

次にホームインスペクションを実施した結果
もし「不適合」の判定が出た場合は
その物件がキズモノ扱いになってしまうのではないか、
また、買主の購入意欲が冷めてしまわないか、等の理由から
売主の了解が得られない場合もあります。

また、「不適合」となった場合に
それを「適合」にするための
修補の費用負担をどうするのかの問題もあります。

その他にも
インスペクションの実施から
かし保険への加入までに
1ヶ月半程度の日数を要するため
物件の引渡しスケジュールへの考慮が必要などの
懸案・調整事項があるため、
売主・不動産業者ともにおよび腰になるのです。

しかしながら
それらの事項を解決してでも
このホームインスペクションと住宅かし保険は
チャレンジをする価値があると思います。

その理由の一つは
住宅ローン控除の点です。

住宅ローン控除は
沖縄に多いRC造の場合は
築25年が経過すると
その恩恵を受けられなくなります。

住宅ローン控除は
住宅の購入にローンを利用する場合に
ローン残高の1%分の所得税が
最長13年(最大10%)に渡り控除されるという
魔法のような仕組みです。
(仮に3,000万円のローンを利用した場合、
 控除額の合計は理論的には300万円です。

つまり
十数万円の費用のホームインスペクション
ならびに住宅かし保険を利用することで
数百万円の所得税の控除が受けられることになりますので
チャレンジしないのは勿体ないです。

最初にも書きましたが
ホームインスペクションの実施には
売主さまのご了解が必要となりますので
買主さまにより喜んで頂けるよう
ご理解・ご協力のほど宜しくお願いします。