週末に向け
ご機嫌斜めの天気な沖縄です。
さて、先日東京で
またまた地面師が絡んだ事件が発覚しました。
今回の事件の大まかな概要は
今から5年前の2017年に
今回逮捕された地面師グループのメンバーが
東京都中野区袋沼2丁目の土地(約360㎡)の地主に成りすまし
契約金額1億2千万円にて
東京の不動産業者に買取りさせたものです。
成りすましにあたっては
いつもの地面師の手口のごとく、
印鑑証明書や運転免許証を偽造し
売買契約の締結や所有権の移転登記を
行なおうとしたものです。
今回もダマされたのは
買主である不動産業者です。
現地を見ていないのでアレですが
相場からすると、今回の中野区の土地の土地が
坪単価約110万円で購入できるというのは
きっとオイシイ話であったことでしょう。
そのため、本来
不動産取引のプロである不動産業者の
目がかすんでしまったのか、
それとも地面師グループの彼らが
不動産業者をダマすほどの
プロの手口だったのかは分かりません。
今回の事件は
そこまではこれまでの地面師の事件と
同様な話です。
しかし、今回の事件では
地面師のグループを超える
プロの方々がいらっしゃいます。
それは
買主の不動産業業者と
売主に成りすました地面師グループを
仲介した不動産業者です。
買主から売買代金として支払われた1億2千万円のうち
地面師グループが受取ったのは5,000万円で
残りの7,000万円は仲介を行なった
神奈川の不動産業者が受取ったそうです。
つまり、
今回の事件で一番儲かったのは
仲介を行なった不動産業者ということです。
このことから推測すると
この仲介業者と地面師グループはグルであり
さらに事件の首謀者は、一番取り分の多い
仲介業者であると想像されます。
まさに【地面師を超える不動産業者】...
不動産はやっぱり 闇が深い 奥の深い業界です。(苦笑)