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生コンの不正利用による建築基準法違反と不動産業界のハク

昨日は久しぶりに太陽が顔を出した沖縄です。

さて
不動産は高額な商品ですので
その売買においては
信頼や信用が大前提となります。

不動産業者以外にも
世の中で高額な商品を使う業界や
公共性の高い事業を行なっている業界や
私たちの生活に密着した業界でも
やはり「信頼と実績」が重要になります。

しかしながら、
不動産業界においては、
社内のノルマ達成のために
お客さんに十分な説明をせず契約をさせたり、
夜遅くまで居座り営業を行なっているような
悪事を繰り返している会社でさえも
テレビCM等では「信頼と実績」をアピールしています。(笑)

逆の見方をすれば
そういう会社だからこそ
お客さんの入口時点での敷居をさげるために
あえて「信頼と実績」をアピールしていることしょう。(苦笑)

そんな不動産業界にも関連する分野で
またまた「信頼と実績」の根幹をゆるがす
事件が発覚しました。

今回は【生コンクリート(生コン)の不正利用】です。

神奈川県の生コン製造業者が
他の現場で余った生コンを
別の現場で使用する新しい生コンと混合し
使用していたことが発覚しました。

yahooニュース ⇒ https://news.yahoo.co.jp/articles/ddcfd29ea5d5eaa40af40b8eac2803c28866c44d?page=2


資源のリサイクルだからイイじゃないですか~。あはっ

気持ちは分かりますが
生コンはデリケートなもので
配合する原材料の比率や
製造から現場までの時間など
一現場ごとに管理されています。

また、生コンはJIS規格製品の扱いですので
生コンの製造にあたっては、
材料検査や強度試験等も行なわれ
品質が確保されています。

しかしながら
前述の生コン業者さんは
別の現場の生コンの余りを使い回ししており
その生コンは既に他の現場で使用されています。

生コンは固まってしまうと
それが違法なものなのかは
分からないものですし
それに伴う不具合や支障が出てくるのは
何十年先のことです。その会社はもう無いかも

それらをイイことに、今回の会社は
悪事に手を染めてしまったものと想像します。

今回使用された違法な生コンは
建築の基礎や梁や柱など
主要部分に使用されている場合は
その建築物は建築基準法に抵触する
【違法建築物】の扱いとなってしまいます。

そして、最悪の場合は
当該建築物を解体せざるを得なくなります。

解体して終わりではなく
当然、つくり直しとなるでしょう。

そうなると、これらの費用は
元請けである建築業者が負担することができるのでしょうか。

そう言う意味でも
今回の事件に伴う被害は甚大となります。

今回生コンが不正利用された納入先の
関東地方の約50件の建築のオーナーさんの心境は
ただならぬものではないことと察します。

先程も書きましたように
生コンはいったん現場で使用されてしまうと
「それが違法なものなのかどうか」は
後からはナカナカ分からないものです。

そう考えると、
生コンの使い回しを日常的に行なっていたのは
今回発覚した生コン製造業者1社だけなのでしょうか。

違法が発覚した業者さんは
創業約50年の老舗であり
これまでの「信頼と実績」があったからこそ
経営して来れた会社であると思います。

そんな創業約50年の「信頼と実績」のある業者さんでさえも
悪に手を染めるくらいですので
「他会社も同じじゃないのか?」
と疑いたくなるのは自然の心理です。

「信頼と実績」は
長い年数を掛けて積み上げていくものですが
一度悪事に手を染めると
あっという間に「ゼロリセット」になるどころか
それ以降は「悪評」が付きまとうことになります。

しかしながら、不動産業界においては
「悪評」が付きまとうくらいの方が
会社にハクがつくこともあります。(苦笑)