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魂のポイ活禁止の一級建築士さん

夜中に降る雨が
真夏の朝の気温を適度に下げてくれる沖縄です。

さて、
不動産の仕事では
一級建築士さんと接する機会もあります。

建物を建てる際のデザイン・設計はもちろん
敷地や景観を含めた
空間全体のプロデュースなど
一級建築士さんの高いセンスと技術には
感銘を受ける機会が多いものです。

また、
一級建築士さんは
建築に関連する高い知識を持っていますので
不動産屋にとって学ぶことも多く
貴重な機会でもあります。

ちなみに
そんな仕事の面では崇高な一級建築士さんも
不動産屋に負けないくらい
クセ者が多い業界です。(笑)

先日、
そんな一級建築士さんの話を聞く機会がありました。

その建築士さんは
年齢的にはだいぶオジーでもあり
押しの強い建築士さんと異なり
話のトーンもだいぶ控えめで
耳を澄まして集中して聞かないと
何を喋っているのか分からないくらいでした。(笑)

しかし、年齢に伴い
色々な経験をされていることもあり
話の内容は大変興味深いものでした。

たとえば、世の中には
建築基準法で規定された道路との接道が無いがために
建て替えの出来ない、いわゆる「再建築不可」の不動産が
たくさんあります。

再建築不可の不動産は
リフォームをして
その建物を使い続けるしかありませんが
そこで登場するのが一級建築士です。

以前、TVにて
「劇的なんちゃらアフター」
という番組がありましたが
そのリフォームを設計していた人の多くも一級建築士でした。

彼ら一級建築士のおかげで
「再建築不可」という
かなり悩ましい不動産を持つオーナーさんの
悩みを解決してあげることが出来るという面では
素晴らしことです。

しかしながら
そのオジーの一級建築士の視点は異なりました。

リフォームによって
再建築不可の建物は
住居などの機能を持ち続けることが出来ます。

しかし、
再建築不可の建物は
そもそも違反建築物であるため
火災の際に消防車が敷地内にアプローチ出来ないなど
建物が本来持つべき安全性等が
満たされていないものもあります。

そのような再建築不可の建物を
リフォームすることによって
違反な状態をさらに存在させ続けることが
一級建築士としてはたして正しい姿なのか
という観点も必要というという考え方でした。

ですので
世の中には
再建築不可の不動産のリフォームを
ウリにしているような一級建築士も存在しますが
それらは論外という考え方です。

確かに
世の中には、
ビジネスになるのであれば何でもアリ
という考え方も横行しています。

しかし
その一級建築士さんからすると
それらは「一級建築士としての魂を捨てた」
というようなものだそうです。

さすが一級建築士さんの業界は
考え方が崇高です。

それに比べ、不動産業界は
魂を捨てた人たちだらけの集団です。(笑)