「命をかけて総裁選を戦います!」とおっしゃいますが
総理になる人が賭け事はダメですよ。(笑)最初からウソ付く人はこの先も大変
さて、
不動産の購入の際によく利用される住宅ローンは
本当に良く出来た仕組みです。
現金一括ではとても支払えない数千万円の不動産を
金融機関から融資を受け
分割で返済することで購入出来るようになるという
夢のような話です。
ちなみに
似たような話として
不動産の契約上は
「売主に対しての分割払い」という
仕組みもあります。ジャパネットの分割払いみたいなもの(笑)
話がそれましたが
住宅ローンは返済の期間を長くすれば
それだけ毎月の返済額は少なくなります。
車の購入や
ジャパネットさんでの高額な家電品の購入なんかもそうですが
人間の心理として、毎月の返済額(支払額)が少なくなると
購入したいと思う物に対し「自分でも購入出来る」と
思い込んでしまうフシがあるものです。
返済や支払の期間を長くし
毎月の返済・支払額を減らすことは
購入へのハードルを下げる効果的な手段です。
しかしながら、当然ですが
返済の期間を長くすることによって
負担する利息の金額も増え
結果的に総返済の金額も増えることになります。
例えば
6,000万円の不動産を金利1%で単純計算すると
<35年ローン>
・毎月の返済額:約17万円
・総返済額:約7,100万円
<50年ローン>
・毎月の返済額:約12.7万円
・総返済額:約7,600万円
となり、総返済額は
50年ローンの方が500万円増えることになります。
15年の差で500万円だったら、たいしたことないじゃないですか。あはっ
そう思った方は
このブログはスルーして下さい(笑)
不動産の仕事に関わっていると
色々な事情や状況の変化で
ローンの返済に行き詰まり
厳しい状況に陥った方々に出会うことが
よくあります。
50年ローンを借りる人も
その多くの人は
丸々50年間で返済をするわけでは無く
前倒しでの返済を想定して
融資を受ける人がほとんどです。
そもそも
30歳で50年ローンを組むと
返済完了は80歳です。
医療が発達していると言えども
多くの人はこの世にいないか
施設に入っていらっしゃる時期です。(笑)
そんなの途中で売却するか、相続すればればいいじゃないですか。あはっ
一般的に
不動産の価値と価格は
年々低下していくものです。
現在は不動産バブルですので
エリアによっては年々上昇する不動産もありますが
この状況が収まると
少子化に向う日本においては
通常モードに戻ります。
そうすると
売却する際の価格に対し
ローンの返済の残高の方が多くなるという
逆転現象が発生する可能性もあります。
また、
そもそも世の中で
築50年が経過した不動産が
どうのような状況かを
見渡してみると良いと思います。
中には
フルリノベーションされている
不動産もありますが
この住宅ローンの考え方の中には
50年間における不動産の維持管理の費用が
まったく考慮されていません。
ですので
先程のローンの総返済額以外に
35年もしくは50年間の
不動産の維持管理の費用負担が掛かるのです。恐らく2~3千万円くらい
これらを考慮すると
金融機関や不動産のチラシで
救世主のごとくPRしている
【不動産の50年ローン】は
禁断の甘~い蜜なのです。