沖縄から離れて行くものの
今回の台風の威力は結構アレですね。直撃でなくて良かった
さて、
不動産業に限らず
その業界にある程度の年数携わっていると
お客さんから
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気になる○○があるんけど
出来ればオタクから買いたい
と言って頂けることがあるものです。
いわゆる
お客さんからの「指名買い」というやつです。
指名買いは、担当者として
これほど嬉しい話はありません。
色々な葛藤や迷いのある中で
これまで自分のやって来たことが正しかったんだと
客観的に思える嬉しい機会です。
また、日々の業務の中で
色々な誘惑や悪魔のささやきがある中で
悪事に手を染めないで真っ当にやってきて良かったと
あらためて思う時でもあります。
そんなお客さんからの指名買いも
不動産業の場合は、
少し注意が必要な時があり
せっかくの「指名買い」のお声掛けも
お断わりしなければならないケースもあります。
それは、そのお客さんが
物件について、指名をして頂く前に
既に他の不動産業者とコンタクトを取っていた場合です。
その不動産業者と
具体的な商談が進んでいるときはもちろん
ネットに出ている物件情報への問合せを含め
その物件に対して情報元の不動産業者に
コンタクトを取った後は
他の不動産業者はお手伝いが出来なくなるものです。
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ネットに出ていた物件の住所を
電話で確認しただけですよ~
不動産屋と直接会ったことが無く
問合せの電話一本であっても
基本的にはそうなります。
不動産屋は
問合せの電話を受けるたびに、
お客さんの氏名や電話番号は
記録に残しておくものです。
これは
物件の反響等を把握し
売主さんへ報告したり
価格変更の際の検討材料にするためでもありますが
要は、問合せをした時点でそのお客さんは
その物件の対象顧客としてリスト化されるということです。
その状態において
お客さんが最初に問合せをした不動産屋を止めて
別の不動産屋を指名して商談を進めようとすると
ある程度話が煮詰まってきた時点で
そのことがバレるのです。
そうすると、
途中からお客さんの指名を受けた不動産屋は
最初の不動産屋のお客さんを
「横取りした」という扱いになるのです。
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じゃあ、最初の不動産屋がアレなときはどうなるんですか?
この手の話もよくあります。
たとえば
最初に問合せした不動産屋の態度や対応が悪かったり
説明が二転三転して信用出来ないなど
不動産屋側に問題がある場合もあります。
そういう時には
お客さんからは
「購入が心配なので(その不動産屋との)間に入って欲しい」とか
中には「その不動産屋には仲介手数料は支払いたくない」
という声も出てくるものです。
しかし
そういう場合であっても、
残念ながら、不動産業界の慣習上は
最初に問合せをした不動産屋と
商談を進めて頂くことになるものです。
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そんなの不動産屋の慣習ですよね
確かにそうです。
以前、少し若いときには
やはりお客さんからの
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最初の不動産屋の説明だと心配なので、オタクから買いたい
という依頼に対し
大手の不動産業者をすっ飛ばしたところ
あとでエラく怒られました。(笑)
大手の力に屈した訳ではありませんが
指名買いの声掛けをして頂いたお客さんには
元サヤに戻って来きました。。
不動産は物件とともに
不動産業者を選ぶ権利は
それを購入するお客さん側にあります。
しかし
沖縄のせまい業界の中で、
お客さんの横取りの仕合いはアレだということも
考慮せざるを得ませんでした。
それ以降、
お客さんから同様な相談を頂くたびに
せっかくですがお断わりをさせて頂いております。
また、
お断わりしなくてよくなるためには
気になる不動産があったときは
真っ先にお目当ての不動産屋に声掛けしてください
とお願いをするようにしています。意中の相手には真っ先に告って下さいね