日本一早咲きと言われている沖縄のカンヒサクラが
満開になりつつあります。
さて、不動産の売買で、
お客様の土地の購入をお手伝いさせて頂くことがありますが
土地の引渡しが終わった後の建物の建築については
基本的にお客様自身で建築会社を探して頂いております。
沖縄にも建築会社さんはたくさんありますが
その中で「こういう家にしたい」と言う家づくりは
お客様によって違うからでもあります。
しかしながら
数ある建築会社さんから
よりベターな会社を見つけるのは
時間と手間の掛ることではあります。
また、中には、
「完成した後の対応が悪い」など
評判の悪い建築会社もあります。(苦笑)
そんな中、沖縄で土地を購入した後に
家を建てる際に、失敗をしないための
最低限の注意事項についてお伝えします。
それは
建築会社との工事請負契約を締結したあとの
細かな仕様打合せを行なう際には
必ずその建築会社の営業に同席してもらうことです。
建築会社によっては
受注の数字を上げたいがために
営業が調子の良い話をして
工事の契約まではこぎつけるが、
契約を締結した後は、打合せに営業が同席せず
設計担当のみが対応するという会社もあります。
建築会社の中では
営業は注文を取ってくる役割であるのに対し
設計は契約した仕事をこなす部署です。
表には絶対に口にしませんが
社内における設計のミッションの一つは、
営業が取ってきた仕事を、いかに早く安く処理し、
いかに会社の利益を生み出すかということでもあります。
ですので、
彼らが建築する家については、打合せの回数を減らし、
仕様も標準仕様で進めて行きたいと思うものです。
お客さんとの度重なる打合せにも
当然コストが掛るからです。
それに対し
仕様についてなど、あれこれ細かい要望を言ってくるお客さんは
彼らにとっては面倒臭いお客さんでもあるのです。(苦笑)
このように、
「せっかく大金を支払うので、理想の家をつくりたい」と思うお客様と
「早く安く処理して利益を確保したい」と考える設計とでは
価値観が相反するのです。
その相反する両者を
間に入って調整をするのが営業の役割なのです。
「ああしたい、こうしたい」と打合せをした仕様を
約束通り実施させるが営業でもあります。
営業が打合せに参加しない場合は
お客様が要望した仕様が現場に反映されていなかったり
それを「言った言わない」で済まされてしまうこともあります。
と言うことで
家づくりを行なう時には
契約後の仕様打合せに
必ず営業に同席してもらうようにしましょう。
どうしても営業が同席できない場合は
打合せでの議事録をキチンと残してもらい
両者で情報を共有するようにしましょう。
ちなみに、
建築会社の立場からすると
このような面倒臭い手続きや打合せを避けたいという
心理があるものです。
世の中で建売住宅が多いのは
このようなコストと煩わしさを省くためでもあります。