さすがの沖縄も、布団を掛けないで寝ていると
夜中に寒さで目が覚めるような涼しさです。
さて、日本では
お隣さんとの間にブロック塀が設置されているお家が多いものです。
ブロック塀には
敷地の境界を示す目的と
お隣さんとの目隠しの意味合いがあります。
これが、アメリカなど、
国土が広く、家の敷地が大きく確保できる外国では
ブロック塀の代わりにフェンスや植栽や樹木が
設置されているものです。
しかし、
国土が狭く平野の部分に人口が集中している日本では
お隣さんとの距離も近くなりがちですので
お互いの視線を遮るためにも
文字通りブロック塀を設置するのが
日本の住宅のこれまでの流れでした。
ブロック塀の設置に際しては
建築基準法上での規定や基準がありますが
正直、これまでは比較的ユルく
施工業者さんもそれほど重視していませんでした。
人によっては
業者さんに頼まずに
自分でDIYしちゃう人もいるくらいでした。
しかしながら
2018年に大阪周辺の地震で
倒壊したブロック塀の下敷きになり
小学生が亡くなったのを契機に
建築基準法に適合しない違法なブロック塀の扱いが
厳しくなりました。
日本で地震が発生すると
ブロック塀が倒壊している映像がよく報道されるように
日本ではこの違法なブロック塀が
全国各地に数多く存在しています。
ちなみにブロック塀には
大きく2つの種類が有り
1つはと【組積造のブロック塀】
もう1つは【補強コンクリートブロック塀】です。
両者の大きな違いは
ブロックの中に鉄筋が入っているかいないかです。
【組積造のブロック塀】は
鉄筋の入っていないブロックを積み上げたもので
高さは1.2メートル以下となっています。
また、4メートル以下ごとに
【控え壁】というブロックを支える垂直の壁が必要です。
【補強コンクリートブロック塀】は
ブロックの縦横に鉄筋が入っており
高さは2.2メートル以下となります。
【控え壁】は3.4メートル以下ごとに必要となります。
両者とも
ブロックの厚さや基礎の深さ等の規定もあります。
しかしながら
先程も書きましたように
世の中にはこれらの基準に合致しないブロック塀が
たくさん存在しているのが実情です。
不動産の売買においても
このブロック塀は土地や建物に付随して
引渡しの対象となることも多いです。
そして
新築や建替えの際には
このブロック塀は建築基準法に
適合したものにする必要があります。
既存のブロック塀が
基準に適合したものでなければ
新たに施工し直す必要もあります。
昔ながらのあまりにもありふれた風景のため
日頃は何気なく見過ごしているいるブロック塀も
きちんと基準に適合したものでなければ
建物も建ちません。
ブロック塀の安全対策についての国交省のHP:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/blockbei.html
同上沖縄県のHP:https://www.pref.okinawa.jp/site/doboku/shido/kanren-joho/burokkubeighoudou.html