晴れた日にカサは借りるな、雨の日でも雨宿りはするな

ポカポカ陽気から一転、
急激に冷え込むようですので体調管理にはお気をつけ下さい。

さて
不動産の仕事をしていると
借入した融資の返済に困っている方から
ご相談を受けることがタマにあります。

また
今は返済に全く困っていなくても
将来もしかしたら困るかも知れない
という方からも相談を頂くこともあります。

当社にご相談がある人の場合は
どちらにも共通するのは
真面目な人です。

ちまたで聞く話では
借入れがある人の中には
返済のあてが無いのに
借りれるだけ借りて
いざとなれば自己破産なりすれば良いと
考えている人も多いと聞きます。

世の中には
政府の施策上、セーフティーネット等の名目で
民間企業に低金利でお金を貸すように
金融機関が後押しされることがあります。

また
ここ数年のコロナのように
無担保無利息でお掛けを借りるよう
金融機関からジャンジャン営業されるようなときもあります。

こんなときに
真面目な経営者の人ほど、金融機関には
お世話になっているので等の理由で
借入れをしてしまう人もいらっしゃるものです。

しかし
商売は水ものですので
今は業績が順調でも
何らかのリスクで
翌年はどうなるか分からないことも
あるものです。

そんなときに限って返済が始まり
良かれと思って借りたお金が
負担となってのし掛かることもあります。

しかしながら
昔から「金融機関は晴れの日にはカサを貸すが
雨の日には無情にもそのカサを取り上げる」と言われるように
借りた側の事情は考慮してくれないものです。

その結果
泣く泣く自宅や会社の資産を手放さざるを得なくなった
真面目な方々を、残念ながら何度となく見て参りました。

その度に
「返さなければならないお金は安易に借りない」また
「お金を他人に貸すときは帰ってこなくても仕方無いと思え」
と心に刻みます。

少なくとも、晴天の日に
「カサを借りませんか・」とニコニコ顔で営業している人たちには
近寄らないのが身のためです。

また、
雨の日に「雨宿りしていきませんか？」と呼び込みしている女性たちにも
近寄らないのが念のためです。