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株式会社沖縄ネット不動産
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「無期限」「永代」「永遠」の約束は反故にされるもの。

台風13号の影響で
県外では大雨の被害が出ている地域もありますので
どうぞご用心下さい。

さて、
漢字文化の日本は
文字を見ただけで
その意味を想像することが出来るものです。

そのおかげで
日本と同様に漢字を使う
中国や香港や台湾に旅行に行った際にも
たとえ言葉が通じなくても
看板等の文字を見れば
何となく意味がつたわるものです。

そのくらい漢字は便利なツールです。

しかし、それが故に
漢字のイメージが先行し
実態とかけ離れていることも
多々あるものです。

悪質タックル事件以来、
世間をお騒がせしている日本大学のラグビー部ですが
部員による違法薬物の使用が認められたため
「無期限」の活動停止になりました。

相応の処分を求める大衆心理からすると
「無期限」という意味は
「無期懲役」等と同じくらい
「期限が決められないくらい長い間」
という意味に解釈したいものです。

しかしながら、
それから5日後には部活を再開したのは
ご存じの通りです。

これに対し大学側は


いつまでという期限が無かったので再開しただけです

 

と開き直っていらっしゃいました。(笑)

文字通りの「無期限」です。

この「無期限」の使い方は
何もこの大学だけではありません。

以前、昔のアイドルが
線路の中に立入り撮影した写真をSNSに投稿し
「鉄道営業法違反」に問われた際の処分も
芸能界での「無期限」の活動停止の処分となりましたが
いつの間にかまたテレビにも出演するようになりました。(笑)

不動産の世界でも
「無期限」に似たような表現に
「永代」という言葉があります。

お墓の売買でも
「永代供養」という表現にも使われますが
「永代」という文字を見ると
「この先、永久に」という意味を期待するものです。

しかし、
「永代」は、実態としては、お墓の場合には
身内などの関係者との関わりが無くなった時点では
自然消滅的に無くなってしまう曖昧なものです。(笑)

これに対し、
この「永代」という表現が
「少なくとも100年以上」と解釈された
事例が先日ありました。

富山県で、
借地である土地の「永代地上権」を巡り
「【永代】とは少なくとも100年以上は
土地を使用する権利があることなので
その際の土地の固定資産税は
地主では無く、土地を借りている借地人が支払うべきである」
という判決が最高裁で出ました。

確かに、昔の借地は
土地を借りる側の権利が強く
一度土地を貸してしまったら
いつまで経っても土地は戻って来ないのが実態です。

その上、固定資産税は
地主が払い続けなければならないという
負担もほぼ永久に続く状況でした。

それが、今回の判決により
地主は固定資産税の支払い負担から
開放されることになります。

そして
その分の固定資産税は
土地を借りている借地人(借地権者)が
支払うことになります。

固定資産税は、課税ミス等で
20年分までさかのぼって
返還されているケースもありますので
今回、借地人に新たに請求される固定資産税も
20年分になる可能性があります。

結婚式の際に
教会で「永遠に○○します」と誓い合うのと同様に
「無期限」「永代」という表現も曖昧なものですので
その意味を判読する際には気を付けましょう。(苦笑)