台風13号が関東地方の水不足の
解消につながればと思います。
さて
不動産の売買は高額な取引となるため
心理的なものも取引に大きく影響します。
とくに売買の当事者によっては
・急いで売却したい人
・こっそり売却したい人
・希望するエリアでの物件がようやく見つかった人
・物件を気に入って購入したい人
・早く決定してスッキリしたい人
など、それぞれによって
事情が異なることもあります。
そして
これらは売主・買主の双方が
全く同じ思いであることは少なく、
売主か買主のどちらか一方のみがそう思っていて
相手側は心理状態が全く違うこともよくあるものです。
不動産業者は
そんな双方の心理状況も考慮しながら
契約に向けて商談を進めて行きます。
そして、最終的には
「円満な取引」となるよう注意を払いながら
取引をまとめて行くものです。
取引の最後は「引渡し」です。
買主から売主へ
売買の代金を支払い、
それと同時に売主から買主に
所有権を移転します。
それらが終了すると
仮に途中で何かひと悶着があったとしても
売主・買主ともに、ようやく一息つくことが出来るものです。
そして、それを節目として
それぞれが次のステップに進むことになります。
しかし、
そんな「円満な取引」の余韻を
ブチ壊す人がタマにいらっしゃいます。
それは知人等の第三者からの
どうしてそんなに安く売っちゃったんですか?
(高く買っちゃったんですか?)
という一言です。
本人たちは、
アドバイスのつもりで言う知れませんが
取引が終了した段階では
それらはアドバイスでも何でもありません。
売買が無事済んで満足している当事者に対し
水を差すだけで無く
「どうしてそうしたの?」という
相手の行為を否定しているのに過ぎません。
また、当人たちは
「自分だったらこうしたのに」と
自分の能力を披露できてご満悦かも知れませんが
それは自己満足に過ぎません。
そして
取引が済んだ当事者にとっては
「もっと高く売れたかも」とか
「もっと安く買えたかも」という
不安と不満が残るだけです。
円満な取引が
第三者の無責任な一言で
ブチ壊しになった話は
同業者さんからもタマに聞きます。
その第三者に共通するのは
多少不動産慣れしている人です。
そういう方々は
自分の断片的な知識や経験から
余計な一言を口にする傾向があります。
不動産の取引において
第三者にアドバイスをもらうことは大切なことですが
円満な取引による満足感を大切にされたい方は
少なくとも、取引が終わった後は
責任の無い第三者の発言には耳を貸さないことも大切です。