最高気温が急転直下する地域もあるようですので
体調の変化にもお気を付け下さい。
さて、
バブル時期の不動産業界を例えるのに
「ババ抜き」という表現が使われることがあります。
同業者から購入した不動産を
さらに別の不動産業者へピンハネして転売する行為が
日本の至るところで繰り返えし行われていたと言います。
これらのババ抜きに参加した業者は
不動産を一時的に保有しただけで
ピンハネしたぶんが儲けになる訳ですので
情報さえあれば大した苦労せず
簡単に儲ける方法にすっかり味を占めました。
しかし
ババ抜きに参加した不動産業者たちは
心の底では、みな「無事転売できてよかった」
と安堵していました。
「土地は永久に値上りし続ける」という逸話のもとに
ババ抜きが行われるのですが、当事者の人たちは、
「とは言っても、いつかは転売できなくなる価格まで到達するだろう」
と自分のところで頂点に達しないよう願っていたようです。
その後、バブルは崩壊し
不動産の価格が急落すると、ババ抜きは終了し
最後に不動産を持っていたたくさんの不動産業者は
価格の下落による含み損を抱えて消えていきました。
近年の日本では
大都市を中心に
また土地の価格が上昇しつつありますので
一部の不動産業界の間では
またババ抜きが流行っています。
そんなババ抜きの舞台の一つとなっている大阪で
ババ抜きとはちがうゲームが行われています。
それは、大阪万博での
「貧乏クジの押し付け合い」です。
大阪万博については
以前も触れたことがありますが
その大阪万博の建設費については
当初1,250億円を国、大阪、経済界で
3等分する予定出スタートしました。
それが3年前に
建設費が1,850万円に膨れ上がり
大阪や経済界からはブーイングがおきました。
それでも
乗りかけた船だからと
各方面とも仕方無く続けてきましたが
近年の人件費や燃料や材料等の高騰から
ここに来て建設費が2,300億円に
さらに膨れ上がったそうです。
そして、
その追加分の450億円のについて
誰が負担するのかの貧乏クジを
押しつけ合っているそうです。(苦笑)
まぁ、とは言っても
国・大阪・経済界の三者のどこかが
一方的に貧乏クジを押しつけられることなどなく
三者で分担し合うことになるのは
目に見えている結論です。
しかし、そこまでやって
万博を開催する意味があるのでしょうかね。
値上りした負担分は
税金や物件に転嫁され
国民や市民や消費者が負担することになります。
それが
不動産バブルの時のババ抜きと
貧乏クジの押し付け合いとの
大きな違いです。