日本が抱えている問題はたくさんありますが
その中でも優先順位が分かる人に総理大臣になって欲しいものです。
さて、世の中の店舗や事務所では
照明器具として長い筒型の照明が多く使われています。
長い筒型の照明は
光を発する部分の長さが長いため
面積の広い空間を均等に照らすには好都合な形状であり
店舗や事務所だけでなく
学校の教室など大人数が入る空間でも使用されています。
そんな筒型の照明も
最近の新しい建物や内装のリフォームを実施したところであれば
今はほとんどがLED照明となっています。
しかし、
比較的古~い建物の場合は、
昔ながらの「直管蛍光ランプ」と呼ばれる蛍光灯が使われているところが多々有ります。
この直管蛍光ランプには
水銀が使用されていることは以前から知られています。
しかし、
2023年11月の「水銀に関する水俣条約 第5回締結国会議」にて
2027年末までに製造・輸出入が段階的に廃止されることとなったことは
世の中であまり知られていないものです。
この段階的な廃止を受けて
一部の報道と不動産屋では直管蛍光ランプをめぐって
「2027年問題」が勃発すると
不安をアオッていらっしゃいます。(笑)
しかし、
この心配も杞憂となることでしょう。
仮に2027年に蛍光ランプの製造が停止した後も
世の中にはそれまでに製作した蛍光灯の在庫は残りますので
直ちに品切れになることはありません。
また、最近は
家電量販店やホームセンターで
既存の照明器具に使えるLED蛍光ランプ(電球)が販売されており、
既存の直管蛍光ランプが球切れとなった際に
徐々にLEDに切替えている人も多いものです。
また、
残りのところについても
あと3年をかけて徐々にLEDに切替えていけば良いのです。
ちなみに
既存の直管蛍光ランプの電球部分だけを
LED蛍光ランプに交換する際には
注意しなければならない点があります
それは
既存の直管蛍光ランプの照明器具が
LED蛍光ランプ(電球)への交換に対応しているかどうかです。
もし
LED蛍光ランプへの交換が対応していない場合には、
基本的に照明器具ごと買い替えする必要があります。
電気工事屋さんによっては
「既存の照明器具を改造することでLED蛍光ランプは使えるようになる」
とおっしゃる人もいらっしゃいますが
改造の手間や費用、
そして照明器具を今後も長く使用し続けることを考えると
照明器具の本体を新しくLEDタイプに交換した方が良いです
ちなみに
世の中の直管形の照明器具は
「グロースターター方式」と呼ばれるもので
改造工事を行なう必要が無く、
LED蛍光ランプの交換だけで使用出来ます。
(既存の蛍光ランプの型式が「F」から始まるものです)
と言うことで、
マスコミの期待する「2027年問題」は起きそうにありませんが
家庭用の照明器具はほとんどがLEDに変わっているのに対し
対応が遅れている店舗や事務所や学校等も
2027年末に向けて、ようやくLED照明に変わっていくことになります。
環境省:「一般照明用の蛍光ランプの製造・輸出入の2027年までの廃止」
https://www.env.go.jp/content/000200659.pdf