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昭和世代の懐かしい家づくりの風景(餅まき)

南国でも涼しい朝となった沖縄です。

さて
不動産に関しては
色々な慣習や文化がありますが
その中で多いのは
神様に関することです。

昨日書いた井戸もそうですが
不動産には神様が宿っていると言われますので
土地を造成したり、建物を建てたりする際には
神様にきちんとご挨拶をして
土地のパワーが暴れないよう祈念するとともに
工事の安全を祈願します。

そう言えば
TVドラマで人気を誇った「正直不動産」も
敷地にあった祠(ほこら)を勝手に壊したために
神様を怒らせてしまい、ウソが付けなくなりましたね。

そんな不動産に関わる文化や慣習の中で
最近すっかり見かけなくなったのが
「餅まき」です。

工事を行なう前の地鎮祭は
今でも見かけますが
建物の上棟の際に「餅まき」をする家は
まず見かけなくなりました。

昔のことを話すと鬼が笑うと言いますが
私が子供の頃は、家をつくる際に
餅まきをするところも多かったものです。

私の生まれた地域は
田んぼと山が広がる景色で
そんな中にせいぜい2階建ての家がポツンポツンとあるため
数キロ先まで遠くが見渡せました。

そんな中で
家造りをしている現場で
屋根の部分に大きな木の笹が建てられると


今日はアソコで餅まきがあるみたいだぜ

と友達と一緒に、自転車で
餅まきの餅拾いに行ったものでした。(笑)

餅まきは
家に降りかかる厄災を祓ってもらうための行事ですので
近所の人たちだけで無く、知らない子供たちが来ていても
イヤがられることは無かったものです。

かえって
みんなで上棟を祝うという意味では
歓迎されていたかも知れません。ポジティブ指向

また、餅まきでまかれる餅には
硬貨のお金が入っていることもあり
子供たちにとっても大きな楽しみです。

そんな餅を出来るだけ多く拾おうと
帽子やシャツの裾をつかったり
オバサンによってはエプロンを巧みに使っている人もいました。(笑)

そんな餅まきも
今ではすっかり見なくなりました。

最近の世の中は
クレーム社会なので


食べ物を投げるなんてケシカラン!

とか


地面に落ちた餅を食べるなんて不衛生な

とか


餅が当ってケガしたらどうするの

など色んなことを言う人も増えています。

実際、過去には
餅と一緒に投げられたサツマイモが当ってケガをした人も
いらっしゃるようです。(笑)サツマイモは投げる予定の物ではなかったらしい

また、最近は
近所付き合いを煩わしいと思う人も
増えていますので
わざわざご近所と接する機会など作らないで
自分たちだけで家造りを済ます人がほとんどです。

しかしながら
家づくりは将来にわたって
大切な家族と財産を守ってくれる
大切なイベントです。

また、
最初に書いたように
不動産には神様やパワーが宿っていますので
それらに対し、感謝・祈念する行為も大切です。

何かと世知が無い世の中になりつつありますが
餅まきの文化が復活され
地域の皆さんにも喜んでもらえる
笑顔あふれる光景が見られるのが楽しみです。