遠く離れた台風4号の影響も有り
ややご機嫌不安定な天気の沖縄です。
さて
不動産屋にも
色々なセールスのアプローチがあります。
不動産屋を始めると
最初に営業の電話が掛ってくるのは
宅建業の免許を店舗内に掲示するためのプレートです。
このプレートを販売している業者さんから
「黄金とシルバーの2通りがありますが、どっちにしますか?」と
まるで何かの童話のように電話口のオネーさんから勧誘されます。(笑)
それ以外にも
コピー機の業者さんやホームページのSEO対策など
このあたりは開業した当初に限らず
会社を始めて何年が経過しても
継続的に売り込みがあります。
これらの売り込みの中には
たまにソソる内容のものもありますが
大半は、
営業の電話だったら今のところは大丈夫です。
とお断わりすることになります。
以前はそれで
相手方も電話を切っていましたが
最近のセールスは
営業の電話ではなく、お客様がお困りのことを
当社のソリューションで解決するご提案なんですか
と食い下がられることもタマにあります。(笑)
そんな中、
最近増えているのは
個人情報を扱ったセールスです。
個人情報保護法が出来てから
個人を特定する情報は
厳しく管理されることになっています。
ひと昔前は
会社のパソコンを持って外出するのも
パソコン内に入っているお客さんの個人情報を持ち出すことになるため
内部にデーター用のメモリーを持たないパソコンも登場した時代もありました。
必要なデータはリモートでサーバーにアクセス
その後、
個人情報の管理の運用が少しユルくなったため
顧客データの入ったUSBを
酔っ払って 無くしてしまったというニュースは
絶えないものです。(苦笑)
話は戻りますが
個人情報を扱ったセールスで最近多いのは
会社の福利厚生に関連したものです。
企業が社員向けの福利厚生を充実させようとするとき
自社で全てのメニューを取り扱うのは
コストの面からの無理があります。
そこで、
法人向けの福利厚生を行なっている専門の会社に
費用を支払って、その会社の福利厚生メニューを
利用するという法人も増えています。
その福利厚生のメニューの中に
住宅取得や相続等に関するコンテンツがあり、
「そのコンテンツを利用する人の個人情報を
不動産屋向けに有料で提供します」
というビジネスモデルなのです。
また、先日は
結婚・妊娠・育児に関する会社から
当社では会員の不動産の所有状況、購入・売却の意思の有無等を
収集していますので、それらの情報を(有料で)提供できます。
というセールスがありました。
会員の方々が
これらの情報を登録する際には
「個人情報の取扱」についての規定がありますが
その中には「当社の事業における情報の活用」という項目が
小さい字で書いてあり、個人情報を利用したビジネスにも
承諾した形となっています。
つまり、
個人情報の二次活用や転売等を
ビジネス目的とすれば
何でもアリな状態なのです。
こうして、
不動産業界に限らず
皆さんの個人情報は
1件あたり数百円程度で
いとも簡単に売買されているのです。
また、個人情報を買った方も
元を取らなければならないため
それらのデータを元に
セッセと営業をするのです。闇バイトもこれらの情報を利用したものです(苦笑)