おはようございます。
昨晩は洗面器をひっくり返したような
ハゲしい雨の降った沖縄です。
さて、
不動産の取引においては
転売目的で売買されるものもよくあります。
その手法はいくつかありますが
例えば、ひと昔前は
不動産業者が競売物件を安く落札し
それをリフォームして高い価格で再販売するのが
ポピュラーでした。
しかし
その後、時代は変わり
競売は一般の人もたくさん参加するようになりました。
その目的は
自分たちで住んだり使用する目的だけではなく
一般の人が競売で落札した不動産をリフォームして
高い価格で転売してひと儲けするという
不動産業者顔負けのスタイルも増えています。(苦笑)
これらの転売行為は
利益を出すのが最大の目的ですので
転売に伴い掛かる費用については
大体がシビアな人が多いです。
例えば、
リフォームに伴い交換する設備は、
メーカーは一流のものを選び、
設備のグレードは出来るだけ安いものにこだわります。(笑)
以前、
転売目的で物件を購入したという方と
お話しをする機会がありました。
この方は不動産業者ではなく
収入の良い仕事にお勤めの個人の方です。
自慢したそうにしていた話の内容を聞くと
ある不動産を購入したが
転売目的なので、代金を全て支払ったあとも
所有権の名義変更はしておらず
元の売主の名義のままにしているとのことでした。
そして、転売先が見つかった時点で
売主から転売先へ直接名義変更を行うとのことでした。
その目的は下記の三つです。
①名義変更に伴う登記費用を節約するため
②不動産取得税を節約するため
③転売による譲渡益に対する税金(所得税・住民税)を節約するため
いずれも
いったん自分の名義で登記してしまうと
税金の負担が発生するため
それを回避するのが目的です。
不動産業者がやるならまだしも
個人でこれをやるとなると
かなり悪どいお人です。
用意周到にご計画されていらっしゃいましたので
それとなく「止めた方がいいですよ」とアドバイスしましたが
やはり聞く耳はお持ちではありませんでした。(苦笑)
その後、
節税を企てられてしまった
税務署さんのご成敗があったかどうかは
知る由もございません。