おはようございます。
ようやく第一弾の緊急事態宣言が解除されました。
第二、第三弾が発令されないよう
しばらくはタガを外さないよう生活しましょう。
さて、以前ある人から
印象に残る考え方を教えて頂きました。
「人は他人に依存(期待)するから苦しむ。」
シンプルですが
あらゆる事につながる深い考え方です。
自宅の1階を貸店舗にしている物件で
長らくの空室で家賃収入が無いオーナーさんは
「誰でもいいからテナントに入って欲しい」
と望むものです。
幸いテナントが見つかり
家賃も入りだし、生活も安定してきました。
すると、余裕が出てきたオーナーさんは
お店の周りを掃除したり、何かにつけて
テナントさんに差し入れをするようになりました。
それだけならば良いのですが
そのオーナーさんはテナントのことが
色々と気になり始めました。
「あのテナントは自分の店の前なのに全然掃除をしない。
また、お店の従業員はロクに挨拶も出来ない・・・・」
テナントに対し不満を持つようになりました。
そのうち
「大切に使ってもらえないようだったら、
いつでも退去してもらって結構!」
と思うようになりました。
空室に悩んでいたときのことを忘れた上に
「自分はこれだけやっているんだから、それに応えるのが当たり前」
と期待しているのに応えないテナントが
不満で仕方なくなったのです。
不動産の業務でも
トラブルに発展する相談事例は
相手を期待させていたのに
その通りにならなかったために起こるものも
少なくありません。
ですので
売買契約を締結したお目出度い時でも
売主さんに対しては
「ローンが通らないこともありますので
その時は手付金も返金になりますからね。」
と水を差すこともあります。
購入希望者に対しても
「契約を締結するまでは、売主さんの気が変わって
『売却を止める』と言い出すこともありますからね」
とクギを差しておくこともあります。
「人は他人に依存(期待)するから苦しむ。」は
自分自身に言い聞かせるものでもあります。
自分の物差しで相手を測り
「自分はこうだから、きっと相手もこうしてくれるだろう」
と期待していると、その通りにならなかったときに
大きくガッカリします。
ビジネスでは
相手がその通りに動いてくれなかったために
損失を食らうこともあります。
損失を食らった上に
「何で言ったとおりにしてくれないのだろう」
と不満に付きまとわれることになります。
最初から相手に依存していなければ
食らうことの無かった、余計なロスです。
もちろん仕事は、
一人で全てが出来る訳ではないので
周りの人の手助けが無ければ完結しません。
だからといって、周りに人たちが
全て自分の思い通りに動いてくれるとは限りません。
相手に依存していると
ものごとが上手くいかなかったときに
その理由を相手のせいにするものです。
相手に期待していなければ
「自分はこうすれば良かったんだな~」と
次に自分を変えれば良いのです。
自分が苦しまないためには
相手に依存しない自分・環境をつくること。
ネガティブで孤独なような考え方ですが
最後は自分です。