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心もすさむ崖の上の不動産

心もすさむ崖の上の不動産

おはようございます。

半袖の生活に逆戻りした沖縄です。沖縄は冬でも半袖の人もいますけどね(笑)

さて
アニメ映画では
崖の上に建つ建物が出てくることがよくあります。

例えば
宮崎駿さんの映画「崖の上のポニョ」や
ルパン三世の「カリオストロの城」などは有名です。

どちらも童心に戻る
素晴らしい作品です。

しかし、その素晴らしい作品も
以前は特段気に留めることもなかったのですが
不動産業に携わるようになってからは
気になることが出てきました。

 

この家(お城)は建て替えできるんだろうか・・・

 

日本の法律(建築基準法)では
ガケの上や下に建物を建てようとする際には
地盤や擁壁の安全性を確保していないと
建てることが出来ません。

そして、多くの自治体では
この建築基準法を咀嚼し
【ガケ地条例】というものを規定しています。

↓ 以前の関連ブログ

沖縄の眺望を手に入れるということ

沖縄に限らず
前面の土地に対して高さの高い土地ほど
眺望が良くなりますので
みなさんこぞって高い場所の土地を選ぶものです。

沖縄でも
前面の土地と高低差のある土地に
擁壁(ようへき)をつくって
その上に建物を建てているところもたくさんあります。

それはそれで
唯一無二の素晴らしい眺望です。

しかし、数十年後
その建物を建て替えするときには
大きなハードルが待ち構えています。

擁壁の上の建物を建て替えるとき
役所の見解では
市や県などの自治体が整備した擁壁で有り
外観上も問題が無ければ
その擁壁はそのまま使用し
ガケの上に建物を建てることは出来ます。

しかし
民間が整備した擁壁で
外観上、ひび割れやふくらみが発見される場合は
その擁壁のままでは建て替えをすることが出来ず
擁壁を作り直す等の対策が必要なのです。

ちなみに擁壁工事には
数千万円掛ることもります。

沖縄には数十メートルの擁壁の上に建つ
眺望をウリにした建物がたくさんありますが
それらのほとんどは、建て替えの際に
大きな問題を抱えているということです。

不動産屋になると
崖の上のポニョもカリオストロの城も
現実っぽく見てしまう職業病です。