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株式会社沖縄ネット不動産
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最近の狙われやすい建築・不動産関連の詐欺

先日、知り合いの家族で
詐欺まがいのことが起こりました。

被害にあった家は
年輩の夫婦が2人で住んでいました。

ある日、その家に
若い男性が飛込みで訪ねてきたそうです。

このお家は年数がだいぶ経過しているみたいですので
そろそろ外壁の塗り直しをしないと、そのうち雨漏りで大変なことになりますよ。

建物の外観を見て、少し古そうな家に
外壁補修の営業を仕掛けるという良くある話です。

しかしながら
その家では、タマタマ昨年の台風の時に雨漏りが発生して
家財に被害が発生したことがありました。

そして、年輩の夫婦は
そのことを男性に話してしまいました。

営業に来た男性は

”これは商売になりそうだ・・・・”

と思い

今だったら無料で診断してあげますよ。

とプッシュを始めました。

年輩の夫婦は
「無料だったら診てもらおうか」と思ってしまい
その場で無料診断をしてもらう返事をしたそうです。

男性は直ぐに診断を始めました。

診断といっても
外観の写真を撮ったり、打診棒で壁を叩いたり
外壁を手で触って白い粉(チョーキング現象)を確認するなど
誰にでも出来そうな内容です。

診断が終わると、その男性は

このお家の外壁はかなり劣化していますよ。次に台風が来たときは
もっと大きな雨漏り被害になる可能性がありますよ。

と不安をアオりました。

その上で、

これも何かもご縁ですので、今日決めて頂ければ
外壁の補修工事の金額を半額でやらせて頂きます。

とクロージングに入りました。

すっかり男性のペースに飲み込まれてしまった年輩の夫婦は、
その場で百万円を超える工事の発注書に
サインをしてしまいました。

また、男性は、その際に
クーリングオフの通知書面もコッソリ渡しました。

それから8日間が過ぎ
クーリングオフが出来なくなったのを見計らい
足場の設置作業が急ピッチで始まりました。

サッサと工事を始め
後戻りできなくするという
工事業者側の目論見もあったと思われます。

そこにある日
息子さんがタマタマ実家にやって来たそうです。

実は、その夫婦には子供が3名いたのです。

いずれも独立・結婚し
それぞれ実家から車で30分くらいの場所に住んでいますが
普段はみな仕事や子育てが忙しくて
実家に顔を出すのは数ヶ月に一度程度でした。

そんな状況ですので、年輩の夫婦は
子供たちに余計な心配を掛けてはいけないと思い
外壁補修のことについては何も話していなかったそうです。

何も聞かされていない息子さんは
足場で囲まれた実家を見てビックリして
両親に確認しました。

状況が分かった息子さんは
スグに工事業者に工事をストップするよう連絡をしました。

その後の話については
息子さんの中に弁護士さんと付き合いのある人がいたため
あとは弁護士さんに全て任せることにしたそうです。

これまで、詐欺というと
身寄りの無い年輩者や
身近に身寄りがいない人が狙われていましたが
今の時代は、身寄りがいても狙われるそうです。

それは、皆、仕事や家庭のことが忙しくて
親のことまでナカナカ気が回らないため
親子でのコミュニケーションが希薄になっているという
背景もあるようです。

また、昨年は
新型コロナの影響で
高齢の両親のいる実家を訪問するのを
控えている家庭も多いという事情があるようです。

世知が無い現代では
年輩の夫婦を狙った詐欺は、
どこにでもあることかも知れません。

しかし、
このブログがキッカケとなって
どこか一軒でも詐欺を防止することができたり
いま詐欺を働いている方々のうち誰か一人でも
改心して頂ければ幸いです。