安すぎる不動産・高すぎる不動産

天気図を見ると
すっかり梅雨明け状態の沖縄です。。

さて、
先月に東京の八王子で、外階段が崩れ
住人が亡くなったアパートを施工した会社が
今週自己破産を申請したそうです。

同社はこれまで
約170棟のアパートを施工しているようですが
今回の自己破産によって
これらのアパートオーナーの方々は
施工会社から見放されたことになります。

今後は、自分たちや管理会社を通じて
別の業者さんに点検の実施と状況に応じて対策を
依頼することになってしまいます。

今回は「階段の接合部」という
命にかかわる重要な部分での施工不良が発覚しましたが
この施工会社は【建築費の安さ】をウリにしていたようですので
今後、その他の部分でも建築費を下げるための
不良施工が発覚していく可能性はあります。

不動産に係わる工事においては
同じような条件の会社であれば
材料代も直接の人件費も、
会社によってそれほど大きな差は出ないものです。

もちろん、
大手の会社のように
一度に多くの現場を施工することによって
材料の仕入れ単価を下げたり
人件費の効率化を図り
全体の工事費を下げることは出来ます。

しかし、
大手の会社になればなるほど
会社に召し上げられる間接費も大きくなるものです。（苦笑）

世の中には
建築費や工事費の安さをウリにしている
業者さんはゴマンとありますが
不動産に限って言えば
安いのにはウラがあるものです。

また、その逆で
高品質の施工をうたって
高い値段をボッタくっている業者さんもいらっしゃいます。（笑）

不動産は大きなお金が動きますので
少しでも安い方が良いに越したことはありませんが
その安さを演出するために
手抜き工事や施工不良をされては
元も子もありません。

不動産も
自分にとっての中庸が良いものです。