穏やかな夏日の沖縄です。
さて、不動産屋の広告には
よく「誠意」というキャッチコピーが使われることがあります。
不動産業界からすると、ごく普通の光景ですが
一般の方からすると、
今の平和な時代に、なぜわざわざ「誠意」なんですか?
と、奇異に感じることがあるものです。
これには、不動産の歴史的な背景があります。
まず、太古の時代から
日本の土地は悪そうな人たちが牛耳ってきました。
平安時代以降は
「領主」と呼ばれる人が土地を所有し
そこに人を住ませたり、開墾させたり、農業を行なわせるなど、
権力を保ちながら人・財・物を管理・統率していました。
戦後の混乱期となると
貴重な収入源の一つとして
今どきの反社の前身の方々が
土地をはじめとする不動産の売買にも介在するようになり
不動産の世界は一気にグレー化しました。
また、大口の不動産の売買には
その口添えとして政治家や議員さん等の
お偉いさんが絡むようにもなり
それは令和の時代になっても健在です。(笑)
そんな背景もあり、
不動産業界の中には
今でもダークな亡霊が付きまとっているため
この過去からのダークなイメージを払拭するために
自ら「誠意」という文言を使っているのです
ちなみに「誠意」と言うと
昔、あるタレントさんが
自らを「誠意大将軍」と名乗っていました。
しかし、その後、彼は
詐欺事件や偽装等で刑務所を出たり入ったりを
繰り返していらっしゃる状況です。
そんなこともあり「誠意」という言葉は
自ら口に出して使うと、かえって怪しい感じがするものです。
しかしながら
この「誠意」というものは、
本当はとても純粋かつ神聖なもので
自らの心の中で念じて仕事をすれば、必ず報われるとともに
その上、報酬という対価も連れてきてくれるものです。
逆の言い方をすると
「誠意」という文言は
相手に対し口に出した途端に
怪しく・安っぽくなってしまうものです。
不動産に関連したトラブルの際に
相手側から
お詫びなんか要らないから、オタクの「誠意」を見せてくれよ
なんて言われた
という話しをタマに聞きますが
この時の「誠意」とは金銭の要求です。(笑)
「誠意」とは、
良くも悪くもお金になるものです。