めでたいときも神頼み

12月に入り、時間の経過が
一段と早くなった気がします。

さて、
不動産の売買にも
色々な儀式があります。

例えば
建物を建てる前に行なう【地鎮祭】や
建物の骨組みを組んだ際に行なう【上棟式】は
ご存じの方も多いと思います。

【地鎮祭】は、
建設工事の安全や今後の土地や建物の安全や
平穏な暮らしを土地の神様に祈願するための儀式です。

【上棟式】も
棟上げが無事に終えられたことに感謝するとともに、
工事の安全を家屋の守護神や大工の神様に祈願する儀式です。

どちらも神様に祈願をする儀式ですが
そのうち上棟式については、ひと昔前は、
中にお金の入ったお餅がまかれることから
上棟式のある家を見つけては
餅拾いに行ったものです。

また、上棟式の後は
お酒や料理がふるまわれ
大工さんなど建築現場の関係者に
施主が感謝と慰労をしたものでした。

しかし、時代は変わり
最近では上棟式を行なわない家も増えて来ています。

地鎮祭や上棟式以外にも
土地の売却に伴い
既存の建物を解体する際に
家屋の守り神に対し
これまでの感謝と安全な解体を祈願する
【解体清祓】という儀式もあります。

また、
敷地内に井戸があり
その井戸を埋め戻しする際に行なう【井戸清祓】、
敷地内の樹木を伐採する際に行なう【樹木祓】
というのもあります。

いずれも
神様に感謝と安全等を祈願するものですが
これらの儀式には
感謝や祈願という主旨だけでなく
お祝いの儀式としての要素もあります。

神様の中には、
「お願いがあるときだけ祈願されても・・・」
と困惑される方もいらっしゃるようです。

ですので、
これらの不動産に関連する儀式をしっかり行い
神様にお越し頂くと
神様も「お祝いの場に呼んでもらった」
と喜ばれるそうです。

そう言う意味でも
不動産に関連する儀式は大切にされて下さい。

ちなみに、神様の中には
人間と一緒で、世話好きの神様もいらっしゃるようで
困ったときやお願い事があるときだけ参拝した場合でも
「仕方無いな」とお世話をして下さるそうです。

不動産に限らずお祝いの儀式は
出来るだけ行なった方が良いですが
色々な事情でそれが出来ず
結果的に困ったときやお願いことがあるときでも
神様はちゃんと聞き入れて下さるそうです。