この時期、オープンカーのレンタカーに乗っている観光客をみると
少し気の毒に思います。まだ寒いだろうに・・・
さて、ひと昔前
お役所で「すぐやる課」や「なんでもやる課」の設置が
流行りました。
現在でもその部署が残っているお役所はありますが
それがちゃんと機能しているかどうかは別として
お役所仕事を意識から変えようとする
その心がけは素晴らしいと思います。
不動産業界にも
何でもやるのをウリにしている
不動産屋もあります。
現在でも
クスリと○人以外は何でもやる不動産屋はあるようですが
ひと昔前であれば、クスリや○人にも手を染めていた不動産屋は
ありましたからね。(苦笑)
そこまでの悪党はなかなかいませんが
マイルドな悪徳不動産は
ちまたにはチラホラいるものです。
例えば、あるお客様が
自分の所有する不動産を2,000万円で売却したいと考え
その旨を不動産業者に相談しました。
すると不動産業者は
そんな価格では売れっこ無いですよ。
当社であれば1,500万円ですぐに買取りますよ。
と自社での買取りを強く勧めました。
相談者も
周辺の相場からすると
やや高いかな思ってはいましたが、
早く売却したいこともあり
やむを得ず、その不動産業者に買取りしてもらうことにしました。
しかしながら、
この時、不動産業者は
相談者との買取の商談と平行して
裏では買い手を募集しており
既に2,100万円で購入希望のお客さんが
見つかっていました。全然相場価格
そして
相談者から1,500万円で買取りの契約を締結すると
その同日に、購入希望者と2,100万円で
売買契約を締結しました。
不動産業者としては
相談者の希望金額であった2,000万円での媒介による
仲介手数料の66万円×両手=132万円よりも
買取・転売の差額600万円の方が、
当然に儲けは大きくなりました。
しかし、
そのカラクリを後から知った相談者は
「不当に安く売らされた!」と激怒し
その不動産業者を訴えました。
判決では
相談者側の主張が全面的に認められ
不動産業者に対し、2,100万円で売却出来た場合との差額分から
仲介手数料分を差し引いた約527万円の損害賠償を命じました。
これらは
ごく一部の不動産業者の仕業ではありますが
似たような行為がいまだに横行するのが
不動産業界なのです。(苦笑)