おはようございます。
クリスマスシーズンに向け
人肌が恋しい気温になってきましたね。
さて、不動産と水とは
切っても切れない深い関係があります。
不動産の観点で
土地の価値を決める最も大切なものは【接道】です。
日本の土地のほとんどは
建築基準法で認められた道路との接道の有無で
建物が建つ・建たないが決まります。
隣接する二つの土地でも
建物を建てることが出来る土地と
建てることが出来ない土地では
土地の評価は雲泥の差となります。
同様に
同じ広さの土地でも
水道の引込みが出来て
普通に水が使用出来る土地と
水道の引込みが出来ない土地では
評価に大きな差が出ます。
また、
水は上から下に流れるものですので
水道から敷地内に引き込んだ水や
空から降って来た雨水は
下水や排水として敷地から出ていくことになります。
平坦な土地で前面に下水道管や排水溝がある場合は
それに放出することになりますが
なだらかな傾斜地の住宅街など
隣地との高低差がある土地の場合
水は下側に流れていきますので
場所によってはより低い隣りの土地側に
下水や雨水が流れて行くところもあります。
実際、お隣りの擁壁から
自分の敷地に雨水の排水が流れて来る
と言うところは少なくないと思います。
そんな自然の流れにも関わらず、中には
オタクの雨水の排水がウチに流れ込んできて迷惑だ、何とかしろ!
とクレームをつける人もいます。
また、土地の勾配の関係で
どうしても下側の土地の敷地の中を
下水道管を通さなければならない土地もタマにありますが
と拒否する人もいます。
水は上から下に流れるものですので
本来はお互い様ではあるのですが
どうしても許せない人もいるものです。
以前、とある分譲マンションの一室で
水漏れがありました。
排水管の老朽化に伴い
排水の一部が下の階に流れ。
天井やクロスに被害が出てしまいました。
水漏れを発生させてしまった上の階の人の費用で
被害の箇所を修復しましたが
下の階の人は激怒したままで、
関係が悪化したままでした。
それからしばらくして
今度はその激怒した人の部屋で水漏れが発生し
同様に下の階に被害が出ました。
マンションの築年数からすると
どの部屋で水漏れが発生しても
おかしくはない状況だったのです。
被害を受けた下の階の人は
激怒することもなく
淡々と修復の対応を受けました。
共同住宅であれば
色々なことがお互い様で発生するものと
日頃から思っていたからです。
マンションやアパート等の共同住宅に限らず
一戸建てであっても、周りに人が生活を営んでいる以上は
お互いに容認したり、協力しなければならないことがあるものです。
私たちが生きていくために欠かすことの出来ない重要な水は
定まった形を持たず、その時その状況において何かに抵抗することなく
上から下に自然態のままで流れていきます。
何かと慌ただしい年末に向け
気持ちがギスギスすることも増える時期ですが
水のように心穏やかに過ごして行きましょう。