不動産に関わる作業を値引きして良いとき・悪いとき

県外ではサクラの開花が始まりましたね。
この時期は、花粉とコロナがなければ
花見を楽しみに県外に飛びたいものです。

さて、
不動産の売買は
高額なお金が動きますが
売買だけで無く、不動産に関連した仕事は
何かと大きな金額のお金が動くものです。

例えば、室内のリフォームは
水回りの新品への交換や
床やクロスの張替え等を行なうと
すぐに数百万円単位の工事となります。

また、
外壁の補修や防水の工事等も
建物の規模や大きさに応じて金額も高くなり
あっという間に新車が購入出来る金額になります。

ですので、
出来るだけ金額を安く抑えるために
複数の業者から見積を取るのが王道です。

しかし、
大切なのはそこから先であり
見積りの総額が安かったり
値引きの金額が大きいからと言って
それだけで業者さんを選んで良いというものでもありません。

これらの工事は、
安い価格重視で対応しようと思えば
いくらでも手段があるのです。

例えば、リフォーム作業で言えば
当初はサビに強いステンレス製の部材の使用を考えていたものを
工事費を安くするために、サビに弱い鉄製の部材に変更したり、
また、使用する部材の数を減らしたりします。

外壁の補修や防水作業の場合は
重ね塗りを行なう回数を減らしたり
塗料のグレードを下げることで
工事費を下げることが出来ます。

そして、怖いのは
工事費を安くするために
業者さんが工事のグレードを下げたことが
発注者側には分かりにくいことです。

業者さんも慈善事業ではありませんので
赤字で作業を請けることはマズありません。

会社を存続させるためには
相応の利益を確保することが必要があり
そのためにはお客さんの発注金額に応じて
工事のグレードを下げざるを得ません。

そして、業者さんは
この工事のグレードを下げることは
とても得意なのです。（笑）

工事を依頼した方は
「工事費が安くなった♪」と大喜びかも知れませんが
そのダメージは数年後に劣化や不具合という形で
あらわれてくることになります。

そのときには
業者さんにその責任を求めることは難しいですし
場合によっては、もう業者さんが存在しない場合もあります。

ですので
不動産に関連する作業を依頼するときには
自分たちでチェックをする力と
それを行なう時間があれば良いのですが
そうで無い場合は、金額の安さだけで業者さんを選定するのも
注意が必要です。