第5回の緊急事態宣言から
再びの延長戦に突入した沖縄です。
さて、
不動産の売買は高額な取引となりますので
そのやりとりに際しては慎重になるものです。
そして慎重になるあまり
何か気になる点があると
弁護士さんに相談をされる方もいらっしゃいます。
相談する弁護士さんは
元々知り合いというケースもありますし
そうでないケースもあるでしょう。
弁護士さんは
難関の国家資格をクリアされた法律の専門家ですので
そういう意味では安心です。
手付金が返還されないとか、
違約金が支払われないとか、
引渡しの期限が来ても代金の授受が行なわれない等、
契約の内容が履行されないときに
相手方に対し弁護士さんの名義で「内容証明」を送付すると
すんなりと解決することもあります。
しかしながら
不動産の売買に限らず
私たちの日常生活の中には
白黒がハッキリしない物事も多々有るものです。
また、
実際は白黒がハッキリした物事であっても
政治家のようにどちらかがウソをついて
白黒を認めないようなことも
よくあるものです。(笑)
不動産の売買でも
法律によって白黒がハッキリするものばかりではなく
解釈によって白黒のどちらにでも受け取れたり
片方がウソをついているため
トラブルに発展するものもあります。
例えば、雨漏りのする家を
売主が買主にナイショにしたまま
買主に引渡を行なった場合、
本来であればウソを付いて引渡しを行なった売主に
100%の責任があるのは明白です。
しかしながら、ここで売主が
「雨漏りがあるなんて知らなかった」とウソを突き通そうとすると
話はヤヤこしくなります。
売主・買主ともに弁護士を付けて争うことになると
弁護士同士の主張も真っ向から対立し
一つの物事に対し、双方の弁護士から
全く別の意見が出来ることになります。
そうなると、弁護士の意見だからと言って
それが100%正しいとは限らなくなります。
「弁護士は依頼者であるクライアントの味方であって
正義の味方ではない」とよく言われるのは
そういう面です。
不動産の売買で
弁護士さんに相談することは
スピード解決することもあれば
解決するのに長期間を要する場合もあります。
そして、長期間での争いとなると
時間・費用・精神的な面での負担も大きくなります。
やはり不動産の売買は
スムースに行くのが一番です。