ズブの素人の強み

島国の沖縄は北風が強く吹くと
気温よりもかなり涼しく感じます。

さて、
不動産業は
本来はライバルであるはずの同業者と
横のつながりが強いのが
他の業種と少し違うところだと感じています。

そして、沖縄はその地域がら、
同業者との仲がとくに良く
以前から、一緒に飲みに行くなど
情報交換を頻繁に行なっています。

その情報交換では
市況についての話しであったり
買い手を見つけて欲しい物件の情報等を交換したりしますが
それとともに、お客さんの動向についても
情報を共立することがあります。

一般の方が
不動産業者に問合せをする際

自分は素人なんで不動産のことは全然わかりません

とおっしゃる人が一定の割合でいるものです。

不動産は高額な買い物ですので
失敗は許されないものです。

ですので、恥を忍んで
自分が素人であることを正直に相手に伝え
不動産業者から、より丁寧に説明してもらうことを期待する
勇気ある行動だと思います。

しかしながら
そんな思いとは裏腹に
不動産業者の反応は違うものです。

確かに一般の人の大半は
不動産の売買には慣れていないものです。

ですので、不動産の売買の際は
みなさん慎重になるのも
自然のことです。

ですが、少し厳しい言い方をすると
不動産に慣れていないからと言って
それは武器になるものではなく
不動産屋に丸任せという人は少なく
多くの人がそれなりに知識を持つための
努力をされているものです。

例えば
不動産に関する本であったり
最近はネットであれこれ調べることも出来ます。

そして素人だからゆえに
学んだことはスポンジのように
ぐんぐん吸収されて行くものです。

ちなみにネットの情報は
投稿者の責任が問われないぶん
実態にそぐわない
いい加減なコメント等も多いので
それらを見極める力も必要です。

こうやって
みなさんそれなりに知識を持った上で
不動産業者から必要な情報を聞き出す
努力をされているものです。

そうすると、不動産業者も
自然とそういうお客さんに
物件を購入して欲しいと思うものです。

これに対し

自分は素人なんで不動産のことは全然わかりません

さらに

土地勘も無いので、この地域のことも全然分かりません

と言われてしまうと
不動産業者は

”不動産を買うのはもう少し勉強してからにした方がいいですよ・・・”

と思うものです。

たとえ遠く離れた場所で
土地勘が無くても
実際に現地に行ってその地域について
自分の肌で感じることは出来るでしょう。

一般の方が
不動産を購入する際に
より良い不動産を購入したいと思うとともに
安全にかつスムースに取引をしたいと思うのは
大前提のことです。

しかし、その一方で
不動産業者も、お客さんとの
無用なトラブルに巻き込まれたくは無い
と思っています。

そのタイプの一つに
自分の思い通りに行かなかった際に
自分は素人であることを理由に
それらの責任を不動産業者に
押しつけられそうなケースがあります。

後々面倒臭くなりそうなお客さんだと感じた不動産業者は
得てしフェードアウトしていくものです。

皆さん最初は誰も素人なものですが
素人だからこそ出来ること、そして得るものは
たくさんあるものです。