沖縄の首里にある不動産屋の不動産売却・購入・相続相談・情報サイト|中古マンション|中古住宅|売土地|外人住宅|軍用地|収益物件

沖縄不動産の売買情報

沖縄不動産の売買無料査定依頼

株式会社沖縄ネット不動産
9:00~18:00(定休日:日曜日・祝祭日)

地面師の商売繁盛と不動産取引の負担

久しぶりに青空が広がってきた沖縄です。

さて、先日
また地面師による事件が明るみになりました。

と言っても
事件が発生したのは6年前のお話しです。

yahooニュース ⇒ https://news.yahoo.co.jp/articles/b41fc982c94dadbbfa22b009280ae7c70da45103

今回、地面師が用意した舞台は
東京の渋谷区富ヶ谷という一等地で
被害にあったのは不動産会社です。

ちなみに富ヶ谷は
安倍前総理や麻生副総理や
楽天の三木谷クンが住んでいると言われている
高級住宅街ですので、不動産会社にとっては
喉からアレが出るくらい欲しい土地だったと思います。

そんな欲につけ込まれ
買主である不動産会社が
売買代金の6.5億円をダマし取られてしまったのです。

しかし、今回の事件の概要を
ネットの情報で見る限りでは
詐欺を見抜くのはナカナカ難しいと思われます。

一般的に、
不動産を売却する際に
売主としては下記が必要となります。
①権利証(登記識別情報通知)
②実印
③印鑑証明書
④本人確認書類

逆の言い方をすると
上記の4点があれば
不動産の売却が出来ます。

今回の事件は
地面師のメンバーが
これらを全て偽造する等をして揃えました。

それらをもとに
所有権移転の書類に署名・捺印が行なわれ
買主の不動産屋から地面師たちに代金が支払われた後、
司法書士が法務局へ所有権の移転を申請したところ
印鑑証明書が偽造であることが発覚しました。

買主である不動産屋の立場からすると
手続きを行なった司法書士や
商談時に接見した弁護士も見抜けなかった訳ですから
ある意味、どうしようも無いものです・・・。

しかし、
ネットの情報から推測すると
今回詐欺を企てたメンバーはプロの詐欺師のようですが、
地主になりすました高齢の男性は、
生年月日を間違えるなど
何か事情がある素人だったのでは
ないかと想像されます。

この地主を演じた男性は
その後亡くなっていますが
それが高齢によるものなのか
それともアレによるものなのかは不明です。。

不動産取引は
地面師の事件が発生するたびに
取引に慎重になるものです。

とくに大手の法人さん等ですと
契約や決済時の本人確認等に非常に慎重になり
場合によっては、過剰とも思えるくらい
アレコレの書類や手続きを求められるようになります。

それに伴い
売主さまや買主さまには
ご負担がどんどん重くなっていきますが
これも安全な取引きのためだとご理解を頂き
ご協力の程どうぞ宜しくお願いします。