この時期は県外で桜の花見をしたくなるのが
ナイチャーの性です。
さて、
そんな情緒あふれる四季を持つ日本ですが
季節の変化は美しいものばかりではありません。
美しい花見が楽しめるこの時期は
花粉症で苦しんでいる人も少なくありません。
そんな花粉症も
沖縄では発症しないのは有名な話しですが
そのぶん、沖縄には【台風】という魔物が訪れます。
近年は県外にも台風が上陸し
大きな被害をもたらしていますが
それでも沖縄にやってくる台風と比較すると
その威力はまだ小さい方です。
ホンキの台風が
沖縄に接近するときの威力は
半端ではありません。
瞬間最大風速は
70メートルを超えてきます。時速で言うと約250km/h
このクラスの台風になると
土地や建物など不動産への被害も大きくなります。
また、県外でもそうですが
沖縄でも台風が接近すると
やはり農作物への被害が深刻です。
収穫前のマンゴーやサトウキビなどは
一年の努力が水の泡になります。
とくに沖縄の台風は
塩害も伴いますので
塩分をタップリ含んだ風雨にさらされると
耐候性の高いと言われるゴーヤーでも
枯れてしまいます。
そんな嫌われ者の沖縄の台風ですが
ここ数年は大きな台風が接近していないこともあり
一部には台風の接近を望む声も出てきています。
台風が接近せず
海水がかき回されないため
海水の温度が高めとなり
サンゴの白化しやすくなります。
また、今年に限って言えば
小笠原諸島の海底火山の噴火で漂着した軽石が
いまだに沖縄の海岸線に滞留しています。
このままでは
海開きの進んでいる沖縄の海も
場所によっては遊泳できないところもあります。
これらの軽石を
台風によって引っ掻き回して
除去してくれることが期待されています。
いつも憎まれ役の台風も
今年ばかりは役に立つことが望まれています。