沖縄の首里にある不動産屋の不動産売却・購入・相続相談・情報サイト|中古マンション|中古住宅|売土地|外人住宅|軍用地|収益物件

沖縄不動産の売買情報

沖縄不動産の売買無料査定依頼

株式会社沖縄ネット不動産
9:00~18:00(定休日:日曜日・祝祭日)

除草剤にまつわる不動産トラブルのアレコレ

週明け暫くは
台風関連の投稿になるであろうことを
予めお許し下さい。(笑)

さて、昨日
ビッグモーターさんの除草剤疑惑について
書いたところ、多少なりとも反響がありましたので
本日も除草剤ネタで失礼します・・・

以前、知り合いの地主さんから
除草剤絡みで相談を頂いたことがあります。

相談の内容は
「地主さんが所有する土地の隣りの住人から
自分の敷地に勝手に除草剤を散布された」
というものでした。

その部分だけを聞くと
隣りの住人はどんなに悪いヤツかと思うものです。(笑)

地主さんもご立腹で
最初は「訴えてやる!」くらいの勢いでした。

しかし、話の背景等を聞くと
少し事情も変ってくるものです。

まず、
勝手に除草剤を散布された地主さんの土地は
住居の敷地ではなく、単なる空地でした。

数年前、その空地の隣りに
新築の一戸建てが完成しましたが
その空地は地主さんの自宅から距離が離れていることもあり
一戸建てが完成したあとも、
放置プレイの状態だったそうです。

そのため
空地の雑草が伸び放題の状態であり
隣りの一戸建ての住人は
それなりに迷惑だったことが予想されます。

隣りの住人の言い分によると
空地の雑草を何とかしてもらいたく
土地の所有者を探したそうですが
連絡先は見つからなかったそうです。

そこで
最初のうちは、隣りの住人が
敷地内の雑草を伐採していたそうです。

伐採して最初の1ヶ月くらいは
空地もスッキリした状態ですが
2ヶ月を過ぎた頃から
まだ雑草が気になるようになります。

そして3ヶ月となると
雑草も背丈の高さとなるため
隣りの住人がまた伐採をする
というようなことが
しばらく続いたそうです。

3ヶ月に1回の頻度でやって来るの除草の伐採に
すっかりウンザリした隣りの住人は
ついに、御法度である除草剤を
隣りの敷地に勝手に散布してしまった
というのが事の顛末のようです。

当社に相談のあった地主さんは
今後どうしたら良いかと迷っていました。

いくら、隣りの土地の雑草に迷惑していると言えども
無断で除草剤を散布したことは
器物破損等の可能性もあります。

しかしながら
自分の所有する土地の十分な管理が出来ないため
雑草が伸び放題となり、その結果、
隣りの住人に迷惑を掛けていたという事実もあります。

また、隣りの住人の言い分では
いきなり除草剤を使用した訳でもなく
当初は労力を費やして
雑草の伐採をしていたという面もあります。

これらのことから
再度、隣りの住人さんと冷静に話をし、
和解されることを提案しました。

客観的に話しを聞く限りは
お互い様の面もありました。

その後、しばらくして
地主さんも、できる限り
自己の土地の管理を行なうことを
隣りの住人に約束したそうです。

隣りの住人も
今後は何かあれば
地主さんに連絡をすることにしたそうです。

不動産は
近隣との良好な関係を維持することが重要です。

それが資産価値を維持することにもつながり
将来の売却等においても貢献する場合もあります。

ですので、今回のケースのように
空地を所有する(している)場合には
近隣の迷惑にならないように
定期的に雑草の伐採を行なうなど
最低限の管理を行なう必要があります。

時間や距離等の都合で
自己での管理や雑草の伐採が難しい場合は
不動産業者や地元のシルバーさんに
相談して見るのも良いと思います。

ご参考まで。