思わずの暑さに
一足早く半袖を着用してみた沖縄の朝です。かりゆしウェアではないけどね
さて、
年度末のこのシーズンは
不動産業界では「繁忙期」と言います。
年度末の転勤、就職、進学など
多くの人口の引越しがあるため
賃貸物件の動きが激しい時期です。
とくに
賃貸物件をメインにしている不動産屋にとっては
この2月から5月にかけて年間の売上げの約8割を
稼ぐ時期とも言われています。
そんな状況ですので、この時期は
賃貸物件を扱っている不動産屋の担当者のSNSでは
「昼ご飯も食べられないほど忙しい~」
という投稿が増えます。
また、
「昼ご飯は食べられないけど痩せない・・・」
という自虐的な投稿も増えるものです。(笑)バンバンビガロ・・・
そんな引越しシーズンにおいて
チョットした豆知識です。
引越しでは
部屋を借りた人が自分で
電気や水道やガスを使えるように
それぞれの窓口に利用開始の手配をするのが一般的です。
それらも、最近は、
電話では無くネットで手配できるところも多く
24時間いつでも申込が出来ます。
それらの中で
水道の利用開始については
注意した方が良い点があります。
それは
水道の利用開始時の【元栓(バルブ)止め】です。
水道の利用開始に際しては、通常
水道を管轄する役所に「開栓」の依頼をしますが
この水道の開栓には色々なパターンが有ります。
役所から「開栓」作業を依頼された水道業者さんは
特段の指示が無ければ
役所が管轄する「止水栓」と個人宅に排水するための「元栓」の
両方を開けるのが一般的です。
(図は東海村のHPを加工)
しかし、この時、
室内のどこかの水道の蛇口が開いた状態だと
当然、水が出っぱなしとなります。
室内に誰かが居れば
その蛇口をすぐに閉めれば良いのですが
室内に誰も居ないときには
ひたすら水が出っぱなしになることとなります。
さらに
それだけでは済まないことがあります。
新たに入居する前のお部屋は
クリーニング等が実施され
その際に排水口からの臭いの逆流防止の観点から
排水口を塞いでいるケースもあります。
そうすると
本来排水されるべき水が排水されずに
キッチンや洗面台から水があふれ出て
室内が水浸しになることもあります。
この話、
なかなか想像しにくい話ですが
不動産の現場ではタマにあります。
引越ししたらすぐに水道が使えるようにしたいと思って
引越しの前に、先行して
水道の開栓を役所に手配したところ
水がずっと出っぱなしの状態となっていたり
部屋が水浸しになっているということが
リアルに起きることがあるのです。
そして
出っぱなしになった水の水道料金や
水浸しになったお部屋の損害を請求される
というトラブルに発展してしまうのです。
お部屋を借りた方からすると
「蛇口が開いたまま担っている方が悪い」
と思うのが当然ですが
ここでは「誰が悪い」という話では無く
そういうトラブルに巻き込まれないよう
自分で身を守りましょうという話です。
そのためには
役所に水道の開栓を依頼するときには
元栓(バルブ)止めでお願いします
とお願いし、
あとは水道を使う状態にときに
自分でその元栓を開けるようにします。
そうすることによって
先程のような事態は発生せず
しいてはトラブルに巻き込まれることは
防げるのです。
なお、役所がによっては
開栓時に水道メータの動きを観察し
誰も居ない室内で蛇口が開いている可能性がある場合には
作業者の判断で【元栓止め】をしてくれるという
気の利いた対応をしてくれるところもあります。沖縄の役所でもあります
ちなみに
先程の【元栓止め】については
スマートメータタイプの水道メーターを使用していたり
元栓自体が電磁式などの特殊な構造となっている場合には
役所側も対応できないケースもあります。
また、アパートなどの集合住宅では
元栓自体を管理会社や大家さんが管理している場合もありますので
その場合は、先程の水漏れ自体の心配もほぼありません。
せっかくの新しい部屋で
新しい生活をスタートするのに
いきなりトラブルに巻き込まれてはアレですから
細心の注意を図ってはいかがでしょうか。
ご参考まで。