おはようございます。
東京湾を震源とする地震が続いています。
大きな地震につながる可能性もありますので
念のため気をつけて下さい。
さて
昔からの風習が残る沖縄は
相続についても同様です。
長男がトートーメー(仏壇)を引き継ぎ
実家やお墓等などの不動産も
長男が相続を受けるのが
スタンダードな形です。
ですので沖縄の長男は
親が生きている時からその役割は重要で有り
お盆・正月・シーミー(清明祭)等の
沖縄の伝統行事でも親の後継者として
早くから活躍を期待されています。
一方、
沖縄の長男の奥さんは「ヨメ(嫁)」と呼ばれ
年中行事の際の手伝いはもちろん
姑さんからの厳しいいびりご指導もあり
心身ともに負担は大きいものです。。県外から嫁いだ人はビックリ
そんな沖縄にありながら
長男に相続されないものもあります。
それは【泡盛】です。
沖縄の食文化の代表の一つ【泡盛】は
単なる嗜好品ではありません。
人によっては
自宅の一室を泡盛の保管場所にしている人もいます。
泡盛はピンに入ったままの状態で保存することも出来ますが
かーみ(甕)に入れて保存・管理することで
美味しさが格段に向上します。
しかし、かーみに入れた泡盛は
温度や湿度の変化が大きいと
味や質にも影響してしまいますので
常温・常湿での保存が望ましいです。
よって、中には、
泡盛の保存用に別宅を購入し
一年中エアコンをつけた状態で
泡盛だけを保存している人もいます。お家に泡盛が住んでいる状態
この域になると
泡盛の本数は数千本単位になります。
この泡盛は、その人が一生掛かっても
飲み切れる量ではありませんので
次の世代に引き継ぐことになります。
ある意味、財産なのです。
泡盛は蒸留酒ですので
年数が経過すればするほど
味とともに価値が増しますので
価格にすると数百万円から1千万円を超える
財産になる人もいます。
これらも、基本的には他の財産と同様に
長男に相続することになるのですが、
最近の沖縄の若い人たちは泡盛離れが進んでいます。
また、相続する子供が
女性しかいない家庭もあります。
そうすると
泡盛の価値の分からない子供たちに
自分の大切な泡盛を相続したくないということで
第三者に売却する人もいらっしゃいます。
ある意味、財産の生前整理です。。
沖縄の不動産の実務では
このように酒蔵や泡盛付きのお家の
ご売却相談もタマにあります。(笑)