おはようございます。
青空が回復しつつある沖縄です。
昨日の沖縄は新型コロナの新規感染者が49名に倍増しました。
さて
日本の公共工事で
また手抜き工事が発覚しました。
中央自動車道にかかる橋脚の
耐震補強工事に伴うもので
下請けの工事業者からの内部告発によるものです。
今回の工事の発注者は
NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)という
株式会社ですが、前身は日本道路公団という
旧建設省系(現国交省)のバリバリの 天下り先 公共団体です。
公共事業は、
施工に際しての書類の事前チェックや
現場施工時の各工程ごとの写真による記録や
工事の各段階ごとでの現場検査など
本来はチェックが厳しいものです。
とくに、
今回の耐震補強工事のように
いったんコンクリートを流し込んでしまうと
中を見ることが出来なくなるような工事は
計画書通りに施工されたことを
こと細かく工事写真として記録しているものです。
それが業者の手抜きにより
鉄筋が不足していたというのは
ある意味不可解な状況です。
しかし、
実際に手抜き工事がされ
それが野放しにされていたというのは
発注者であるNEXCO中日本のチェックが
きちんと出来ていなかった
ということでもあります。
今回、下請け工事業者さんの勇気ある内部告発によって
過去にさかのぼって手抜き工事が行なわれていたことが判明し
今後、その対策工事が施工されることになるでしょう。
そういう意味では
大地震の際に橋脚や高速道路が守られるという
大きな貢献です。
それに伴い、元請の工事業者をはじめ
役所側にも責任者を据えられ、見せしめとして
それなりの処分が下されることになるでしょう。
しかしながら、相手は国です。
道路事業の管轄は、天下の国交省です。
道路行政には
いわゆる族議員と呼ばれる
利権で生きている議員やさんや
裏社会の人たちもたくさん関わっています。
半沢直樹のリアルな世界です。
それらの方々が黙ってはいないでしょう。
内部告発という正しいことをした業者さんは
公共工事だけでなく、業界から追放されるでしょう。
それくらい恐ろしい業界なのです。
前置きが長くなりましたが
不動産の業界も手抜き工事は
よくある話です。
さすがに
鉄筋が少ないなどの
露骨な手抜きは減っていますが
これからコンクリートを流し込む配筋の中に
空き缶やタバコの吸い殻などのゴミが放置されているのは
よく見る光景です。(苦笑)
一般の住宅などの民間の工事では
特段のチェックも検査もありませんので
そのまま生き埋め状態です。
これを未然に防ぐのには
施主自らが頻繁に現場に
チェックに行くことです。
建築の業界は施主だからといって
現場で崇拝されたり、
大切に扱われることはありません。
逆に現場で施主がウロチョロしていると
業者さんには迷惑がられます。
ですが、それで良いのです。
「この施主は面倒臭そうだ」と
一目置かれるだけでも
業者さんの気持ちの引き締めになります。
子供の頃、
イタズラ子が、先生がいる前では
イイ子にしていたようなものです。(笑)
また、よく言われますが
現場監督とは仲良くしておきましょう。
現場監督も人間ですので
「この人のタメならば」と思えば
ちゃんと仕事を纏めてくれるものです。
建設業は
上の方々はかなり悪どいのですが
現場の方々は、見た目はアレですが
中身は純粋で人間的な方々が多いものです。