お金が降ってくる不動産とタイルが降ってくる不動産

沖縄で強い雨を降らせた前線が
本州に向かっていますのでお気を付け下さい。

さて、沖縄の収益不動産は
県外の方にも人気です。

先日のブログでも書きましたが
沖縄の収益不動産は
利回りが決して良い訳ではありません。

沖縄の収益不動産の利回りと外人住宅のリスク

では、利回りの良くない沖縄の収益不動産を
どうして購入するのか、その理由を聞くと
「沖縄が好きだから」という人も多いです。

確かに株式投資も
「自分の好きな会社の株を買え！」と言います。

愛着のある沖縄の不動産ですので
購入した後も気になりますし、
中には物件の資産管理会社をつくり、状況確認の名目で
経費を使って沖縄にくる人もいらっしゃいます。。

また、愛着がありますので
それなりのお金を掛けて建物や設備の維持管理も
積極的に行なうものです。

しかしながら、これが
所有する物件数が増え、徐々に初心が薄れ、
利益追求型に走ってしまうと
維持管理に対する出費を渋るようになってしまうことあります。

そうなると
強い紫外線と塩害という過酷な環境下の沖縄では
築年数の経過とともに建物や設備の劣化が急激に進行します。

先日も沖縄のあるテナントビルで
外壁の一部が突然落下するという事故がありました。

たまたまケガ人はありませんでしたが
もし下に人や車がいた場合には大きな被害となり、
その補償等も大変なことになっていたことでしょう。

今回外壁が落下したビルはタイル張りで、
壁とタイルを接着していた接着剤が経年劣化により
剥がれてしまい、タイルの一部が落下したものです。

ビルの外観を見ると
他にもタイルが浮いていそうな箇所も目視でわかりますし、
また【エフロレッセンス】という白化現象が見られますので
おそらく大規模なタイルの張替えが早急に必要になるでしょう。

沖縄に限らず
外壁の落下や看板等の建物の装飾物の落下事故のニュスは
全国でも聞きます。

建物のオーナーさんにとって
維持管理は費用的にも大きな負担とはなりますが
収益不動産を初めて購入したときの初心を思い出して
愛着とともに必要な費用も掛けて
維持管理をするようにしましょう。