東日本大震災から
10年が経過しました。
震源地から遠く離れた沖縄では
幸いにも地震による直接の被害はありませんでしたが
同じ日本国内で発生した自然災害に
その後、色々な面で影響が出始めました。
過去のブログを見返してみて
あらためてその状況がよみがえりました。
まずは地震後の安否の確認と命の確保、そして
暴走する原子力発電所を何とか止めようとする試策、
首都圏を中心に混乱する市民の生活と企業の経済活動。
地震が発生した日に
たまたま旅行で県外から沖縄に来られていたお客様は
地震から命は守られましたが、
その後、フライトが混乱し
しばらく県外に戻ることが出来ませんでした。
それとは逆で
県外から沖縄にくる人が急激に増えました。
「沖縄には原子力発電所が無い」
ということでの避難です。
真っ先に沖縄に避難して来られた方々の多くは
東北地方にお住まいの方々ではなく
比較的お金に余裕のある関東の方々でした。
ひとまず沖縄のホテルへ避難した方々は
地震の影響が長期戦となることを確信し
沖縄で生活するための不動産を探し始めました。
今と違い、
当時の沖縄の不動産市場はそれほど活況ではなく
空き地も売れ残りも沢山ありました
しかし、それが
地震の発生後、急速に需要が高まりました。
それまで、
完成しても8割程度が売れ残っていた新築の大型マンションが、
地震が発生した後、あっという間に完売になりました。
その一方で、
被災地の仮設住宅の建設が最優先となり
現地に人と物を集中せざるを得なくなったため
沖縄での現場作業者と資材が不足し始めました。
需要に対し供給が不足し始めたため
震災後にもかかわらず
沖縄の不動産価格が上がりはじめました。
その後、県外・海外からの
インバンウンド需要に後押しされ
沖縄の不動産は急加速しましたが
現在の沖縄の不動産バブルの発端は
東日本大震災でもあります。