沖縄でのかりゆしウェアの正装力

梅雨だと言うのに
久しぶりにまとまった雨の降った沖縄です。（笑）

さて
沖縄と県外とのライフスタイルの違いの一つに
かりゆしウェアがあります。

このかりゆしウェアは
上着をベルトの中にタックインしませんので
服の中を体温が循環するとともに通気性も良く
暑い沖縄にはピッタリの服装です。

最近は、
県外でも「クールビズ」と称し
夏場はカジュアルな服装での出勤もOKとしている役所や企業もあります。

また、昨年からは
新型コロナの影響で、自宅でのリモートワークとなり
カジュアルな服装で仕事をしている人も増えています。

しかしながら、これは
あくまでも社内や自宅での服装のことであり、
カジュアルな服装でお客さんのところを訪問することが
容認されているという訳ではありません。

ですので、
営業職など訪客のある部署の人は
外出時にわざわざYシャツに着替えたり、
そもそもカジュアルな服装をしない人もいます。洗濯物も増えるし

それに対し
沖縄ではかりゆしウェアは正装とされていますので
お客様への訪問の時だけでなく、
公式行事等への参加の際も
全く失礼にはあたりません。

逆に、公式な場ということで
沖縄で夏場にスーツを着て参加すると
変人扱いされます。（笑）

そんなイイことだらけのかりゆしウェアも
不動産業では不向きな場面もあります。

以前、
お客様から売却の相談を頂いた物件の
現地調査に行ったときのことです。

不動産の売却相談は、依頼主によっては
「周り近所に売却を検討していることを知られたくない」
という事情の人も少なくありません。

ですので
現地調査を行なう際にも
周りに察知されないよう
気を使いながら調査を行なうものです。

あるとき、やはり
周りに気を使いながら物件調査をしていたところ
庭作業をしているオジサンが遠くからこちらの方を
ジッと見ているのに気が付きました。

こういうときは
視線に気が付かないフリをして黙々と行動するか、
いったんその場を離れ、少し時間を空けてから
再度訪問するかのどちらかですので
この時は、少し時間が経過してから
再度現地に戻ることにしました。

暫くして現地に戻ると
先程のオジサンはもう居ませんでした。

”ラッキー♪”

と思い、ひと通りの現地調査や
調査のための記録写真の撮影を
素早く行ないました。

現地調査が済んだので
その場を離れ帰ろうとしたところ
先程のオジサンが家から出てきて
こちらに近づいてきました。

オタク、不動産屋でしょう。

”ゲッ、バレてるし・・・”

そのオジサンいわく

この辺りで、かりゆしウェアを着て歩いている人は
不動産屋か銀行員くらいだよ

このとき現地調査を行なったのは住宅街でしたが
沖縄は日差しが強いため、住宅街であっても
昼間に歩いている人は少ないものです。（笑）
そもそも真昼は外出しないか、外出する場合でも車かバイクで移動

その上、
正装であるかりゆしウェアを着て歩いている人は
ごく希であるため、オジサンにバレたようです。

県外の人からすると
かりゆしウェアは
充分にカジュアルであり
かつ実用的な服装なのですが、
不動産の物件調査には
より一段とカジュアルな服装が良いようです。（笑）作業着がオススメ