画像は沖縄県のHPより
昨今の大雨は温暖化の影響と言う人も多いですが、
日本に到達する前の偏西風の通り道であるアソコのお国の影響だと
考えている学者もいらっしゃるようです。。
さて
県外の都会暮らしの お金持ちの 人が
南国リゾート沖縄に不動産を購入する際に
違和感を持つことは多々あるものです。
違和感と言うよりは
これまで聞いたり見たことが無いため
想像が難しく、すんなりと理解が出来ない
といった方が正しいかも知れません。
例えば「ムシ(虫)」です。
一年じゅう温暖で
過ごしやすい沖縄は
ムシたちにとっても過ごしやすい環境です。(笑)
ですので
沖縄では市街地であろうと
マンションであろうと
たくさんのムシたちが
人前に姿をあらわします。
時には
玄関やサッシ周りに
大量発生することも珍しくもありません。
都会で暮らして来られた方には
生活空間にムシがあらわれるなんて未知の世界ですので
とくに育ちの良い女性の方々には
ショックも大きいようです。(笑)
また、
都会の方々が未体験のものに
【浄化槽】があります。
浄化槽は
使用する側としては
普通の水洗トイレ等と変りませんし
日頃は地中に埋まっており姿は見えないため
浄化槽であることすら気が付かないものです。
しかし、浄化槽は
下水道と圧倒的に違う点もあります。
下水道は
トイレで発したウ○コや台所の排水等を
そのまま下水道管に放出するものですが、
浄化槽は、下水道管が整備されていないエリアで
微生物の働き等を利用して、ウ○コ等の汚水や排水を
きれいな水に浄化して放流するという
魔法のようなシロモノです。(笑)
ちなみに、この浄化槽も
以前はウ○コやシ○コ等の「汚水」のみを浄化し、
台所や洗面所や洗濯機等の「雑排水」は
そのまま川に放流していたものです。
(単独処理浄化槽)
昔の日本の映像等で
川がやたら汚れているのは
家庭からの雑排水の放出が原因でした。
しかしながら、その後
環境の悪化が問題視されるようになり
現在では、ウ○コ等の汚水と台所等の雑排水を
一緒に処理する「合併処理浄化槽」のみの設置が
許可されています。
沖縄では、
市街化が進んだ市や
市町村の役場の周辺等の一部の地域は
公共の下水道が整備されていますが
残りの大半は下水道管が整備されておらず
浄化槽の設置が必要となります。
この浄化槽も
新築の物件など、
最初から存在を知っておけば
認識はあるかも知れませんが、
中古の不動産を購入した場合は
浄化槽であることすら
あまり認識がないものです。
しかしながら
浄化槽が下水道と圧倒的に違うのは
浄化槽はメンテナンスが必要な点です。
それも「浄化槽法」という法律があり
それに沿った維持管理が義務付けられています。
その義務付けられた項目を簡単に言うと
①点検、②清掃、③検査
の3つで、いずれも有償です。
公共の下水道の場合は
毎月の水道代の支払いと一緒に
その処理代がまかなわれていますが、
浄化槽は、この下水道代が掛からないぶん
別途、維持管理の費用が発生します。
3つの項目の
それぞれの詳しい内容は
環境省のHPの資料を参照下さい。
環境省の「浄化槽の維持管理について」の資料
:https://www.env.go.jp/recycle/jokaso/manual/maintenance/pdf_kanrisya/chpt4.pdf
環境省HP「浄化槽とは」:https://www.env.go.jp/recycle/jokaso/about/
都会でお育ちの方々には
いずれも違和感しかないと思いますが
とくに「②清掃」については
いわゆる「汲み取り」という作業が必要です。
「汲み取り」とは「バキュームカー」という
見たこともないような特殊車両に来てもらい
浄化槽に溜まったウ○コを吸い取ってもらいます。
これを怠ると
浄化槽がきちんと機能しなかったり
敷地内にウ○コの臭いが漂うようになります。(苦笑)
また、浄化槽も設備ですので寿命が有り
部品や箇所によりますが
長いものでも約30年程度と言います。
とくに深刻なのは
浄化槽というタンクや槽にヒビが入ると
ウ○コ等の汚水が地中に漏れ出ることになります。
これが地中を伝い
近隣に流れ出たりすると
トラブルに発展します。
隣の家から
ウ○コの混ざった汚水が流れ出てくる訳ですので
感情的にもなるものです。(笑)
このように
都会では見慣れない・聞き慣れない浄化槽も
沖縄ではごく普通に存在しますので
沖縄の不動産の購入を検討する際は
浄化槽のこともあらかじめ理解した上で
購入しましょう。