沖縄の不動産だからと言ってデザイン性を優先し過ぎると・・・

昨晩からドシャ降りの沖縄ですので
ダムの貯水率の改善がお楽しみです。

さて
県外の人が沖縄に憧れる理由の一つに
非日常的な空間があります。

恵まれた自然環境、
ゆったりと流れる時間、
観光客慣れした 地元の人との温かい交流など
県外には無い環境です。

しかしながら
私たち地元の人たちにとっては
それが日常空間である訳ですので
「じゃあ、私たちは異国の人？」と
思ってしまうこともあります。（笑）

話がそれましたが
そんな非日常的な環境ですので
不動産を選ぶ際にも
非日常的な空間を条件とする人も
少なくありません。

【海が見える物件】や【外人住宅】が人気なのは
その代表例です。

それ以外にも
せっかくの沖縄だから
デザインに特化した
不動産に住みたいというニーズも多いものです。

しかしながら
デザイン性と実用性は相反する部分があるため
デザイン性を重視するがために
実用性を排除してしまうと
その後の維持管理や
将来その不動産を売却する際に
アレになってしまうこともあります。

たとえば
よく言われるのが
コンクリートの打ちっ放しの建物は
デザイン的にもモダンな感じで
外壁だけでなく内装も打ちっ放しの建物は
県外の高級住宅街でもよく見かけます。

しかしながら
沖縄は周りを海に囲まれた島国ですので
水分を含んだ空気に覆われることも多く
湿気大国です。（笑）

コンクリートの打ちっ放しの建物は
調湿効果がゼロですので
湿度の高い日は
壁が濡れ濡れになることもあります。

ヒドイ時には
床の水分で靴下が濡れることもあります。

そのほかにも
沖縄に限らず、最近は
デザイン重視の観点から
天井や床下に点検口の無い建物も
多いものです。

しかし
先程の話にも関わりますが
湿気は腐食やサビを進行させますので
天井裏や床下の設備や配管・配線の劣化にも
影響を与えるものです。

そして
数年後に不具合が発生した際に
状況や原因の調べようと思った際に
点検口が無くて困ることも多いものです。

また、
これらを補修したり交換する際にも
点検口が無いと作業に支障が出る場合もあります。

その他にも
デザインを優先するために
建物の劣化を早め
雨漏りを誘発するケースもあります。

沖縄は
高温多湿に加え
強い日差しの紫外線による
建物や構造材へのダメージも大きいものです。

「せっかくの沖縄での空間だから」
という心理も理解出来ますが
色々な不動産を見てくると
実用性には長年のノウハウやアイディアが
詰まっているものです。