息つくお暇もなく
次の台風がやって来そうな沖縄です。
さて、不動産には
たくさんの法律や法令等が関わります。
また、周りを美しい海に囲まれ
豊かな自然の残る沖縄では
それらの環境や景観を守るための
多くの条例等もあります。
不動産の観点からすると
そのほとんどは建物を建てるなどの
開発行為を抑制するものであり
中には、建物が建てられなくするものもあります。
しかし、世の中には
「例外のない規則は無い」と言われるように
法律や法令等にも必ず抜け道や
裁量の箇所があるものです。
そうすると
これらの開発行為や建物の建設を制限するにあたり
その判断や決裁に関わる人たちは
大きな力を持つことになり、
利権が生まれる温床となるのが世の常です。(笑)
近年は
これらの利権に関わる裏技は
外部や内部からの密告もあり
実行が難しくなってきていますが
比較的ローカルな文化の残る沖縄では
まだまだその裏技がご健在な面があります。(笑)
例えば
法律の制限等の理由で
一般の人では建物を建てることが出来ない場所でも
地元の大手企業や県外の有力な企業が動くと
あれよあれよと大きなホテルが建ってしまうのは
沖縄ではよくある話です。(苦笑)
まぁ、
一般の個人の住宅とは違い
大きなホテルが建てば
そこで働く従業員等の雇用も創出できますし
市町村には毎年多額の固定資産税収入が生まれますし
また、観光客や宿泊客が増えれば
まちの経済が活性化するという
現実的なメリットがあるのは間違えありません。
しかし、
それらを表向きの理由として
利権を発動するのはアレです。
また、世の中には
スーパーな力を持った個人の方もいらっしゃるもので
そういう方々が働きかけると
大手企業の時と同様に
建物が建ってしまうこともあります。(笑)
沖縄で不動産の仕事をしていると
こうして裏技を使って建てられた建物に
遭遇することがタマにあります。
そして
これらの不動産の売買を行なう時には
注意が必要な場合があります。
例えば
裏技を使ったことで
建築時には許可が下りた建物であっても
役所の人事異動や世の中の流れが変わると
次の建て替え等の際には
建築の許可が下りない場合もあります。
また、同様に
特別な力を持った売主さんだったから
建築時には許可が下りた建物も
売買によって所有者が変わると
次の建て替えの際には
建築の許可が下りないこともあります。
つまり
裏技を使って建てた建物は
建替え等の際には通常モードに戻り
法律の制限等が引っかかり
建て替えが出来ないなどの問題が勃発する
時限爆弾にもなるということです。
これらの時限爆弾は
暴発するのに数十年単位の期間を要するものです。
沖縄では建物の建築時に
戦争時の不発弾が発見されるということが
今でもよくあります。
それらと同様に
沖縄には建築時に時限爆弾が仕掛けられた建物が
あちこちに眠っていると言われています。