高値安定の気温となりつつある沖縄です。
さて
不動産の売却を検討しているお客様から
売却するときの価格は誰が決めるんですか?
と聞かれることがよくあります。
不動産を売却する際には
不動産業者に売却価格の査定を依頼される人も
多いものです。
また、最近は、
不動産の売却時の手法の一つとしてとして
車の売却や生命保険の比較等と同様に
ネットで査定を依頼する
「一括査定サイト」を利用する人も
増えつつあります。
ちなみに
不動産の一括査定サイトは
ネットで査定申込をした途端に
複数の不動産屋から営業の電話が鳴りまくるらしいのですが
これは一括査定サイトの業者側の運用として
「依頼者には最低でも5回以上は電話して下さい」
という裏マニュアルに基づくものです。(苦笑)
話がそれましたが
不動産屋が行なった査定の中には
【査定金額】と【売出価格】の2つがあるものです。
そのうち【査定価格】は
不動産屋が分析した評価額で
一般的には「この価格であれば3ヶ月程度で買い手が見つかるでしょう」
という金額になります。
これに対し【売出価格】は
「せっかくなんで査定価格よりは
少し高めに売りに出すことも可能ですよ」
という不動産屋からの提案です。
売主としては
当然少しでも高く売りたいという心理がありますので
その提案は受入れやすいものですが
その一方で、査定価格よりも金額を高くしたことで
そのぶん売却に時間が掛かってしまうこともあります。
これらに加え
売却に伴う諸費用等を差し引いて
売却した後に手元に残る金額等を考慮した上で
最終的に売却価格(売出価格)を決定するのは
売主になります。
そして
実際に売りに出した価格に対し
お客さんからやネットの反響を定期的に報告しながら
その後の売却に向けた活動を随時コントロールしていくのが
不動産の役割でもあります。
ちなみに、
不動産の売出価格を決定する際に
上記のような査定のプロセスを経ずに
最初から売主の希望価格を指定されることもあります。
これは
不動産の売買に慣れている売主であったり
または、購入時に利用したローンの残債務の制約から
この金額以上で売ってもらわないと困ります。
という背景がある場合が多いです。
これらが
不動産の価格を決めるミクロ的な思考ですが
こと沖縄に関しては、不動産の価格を決める
もっと大きなマクロ的な思考があります。
それは「政治家」です。
色々なケースがある中で
分かりやすい事例としては
1975年に開催されたいわゆる沖縄海洋博は
現在の美ら海水族館への観光の呼び水として
大きく貢献しました。
しかし、その際には
県外の大手のゼネコンが
沖縄の土地を買い占めたのはよく聞く話です。
また、今や
沖縄の不動産バブルの優等生である宮古島も
とある政治家が伊良部大橋を開通させたのが
現在の不動産価格の決定に大きく貢献しています。
県外での高速道路や新幹線の整備、
また区画整理事業などもそうですが
これらはその対象となる地域の観光・経済活動を豊かにしますが
その裏では不動産価格の上昇により
潤っている方々もいらっしゃるものです。
ちなみに
沖縄の海洋博覧会も
いわゆる「万博」として
沖縄の観光事業の発展に大きく貢献しましたが、
その一方で来月から開催される大阪万博は
どうなることでしょうか・・・ガンバレ大阪!