週間天気予報が変り
梅雨入りが平年通りに戻りつつある沖縄です。当初はGW中に梅雨入りの気配がありました
さて、そんな沖縄は
ご存じの通り不動産の価格の高値維持が継続中です。確変モード継続中
それでも購入したいという需要があるため
なかなか下落に転じる兆しが見えません。
そんな中
以前、同業者さんから聞いた話です。
沖縄の海沿いに
収益物件を所有するオーナーさんがいました。
その不動産は
お部屋からは沖縄のオーシャンビューが楽しめると言うこともあり
かなり強気の賃料ではありましたが
順調に稼働していました。
それから暫くして
その不動産の隣の土地の所有者から依頼をうけたという家屋調査士から
敷地境界の立会確認を求められ
隣の土地が売買されるということを知りました。
隣の土地のことは全くノーマークだったこともあり
その時から、「隣の土地はどうなるだろうか」
という不安が頭をよぎるようになりました。
暫くして、隣の土地の造成がはじまり
その不安が現実のものとなりました。
工事業者さんから聞いた話によると
そこにはやはり建物が建つとのことで
そうするとそのオーナーさんの建物からは
海が見えなくなる可能性が高いようです。
それから数ヶ月後
隣の建物が完成すると
予想していたとおり
既存の建物から海は見えなくなり
それまでのウリであったオーシャンビューはなくなりました。
それとともに、
その物件に住んでいた入居者の退去が目立つようになり、
その後は強気の賃料を見直ししても
空室が埋まりにくくなりました。
こうして、
これまで順調に稼働していた収益不動産が
隣に建物が建ったがために収益性が悪くなり
それに伴いその不動産の市場における価値も下がりました。
そうなると
その不動産を売却してしまおうと思っても
希望の価格ではなかなか売れなくなってしまっているものです。
不動産には
「隣の土地は倍のお金を出しても買え!」
という格言がありますが
この例もまさにその通りです。
かといって、一般的には
隣の不動産がいつ売りに出るかなんか
なかなかわからないものですし、
隣の土地の所有者に会ったこともないというケースも
多々あるでしょう。
このように、不動産には
自分が所有する土地・建物だけでは解決出来ない
不確定要素が存在するものです。
かといって
それを常に気に掛けなければならないのも
何だか毎日が楽しくありません。
不動産の市場で
今は順調に稼働している収益不動産が
ときおり売りに出るのは、そんなことも考慮し
「市場での価値が高いうちに売却してしまおう!」
という考え方からでもあります。