前線の通過の影響で
大雨に見舞われそうな週末の沖縄です。
さて、
不動産屋は何かと使い勝手の良い存在です。
不動産についてはもちろん
設備の不具合や無断駐車や騒音へのクレームなど
自分ではあまり関わりたくないことを
不動産屋に押しつけられることもよくあるものです。(苦笑)
たとえば、
特定の不動産についての管理を委託していれば
何でもタダで動いてくれるものだと思われている風習があります。
ひと昔前まではそれが当り前でしたが
今の時代は、人が動くだけで
コストが発生するのは当り前の感覚です。
設備の故障で業者さんが調査に来るだけで
5,000円~10,000円程度の調査費用を請求されるのは
普通の感覚になってきています。
また、県外の不動産屋によっては
不具合やトラブルの原因が入居者にある場合は、
1回5,000円程度の出動費用を入居者に請求しているところもあります。
今や水も空気もタダでは無くなりつつありますので
不動産屋が動くのもタダでは済まされなくなりつつあります。
以前、ある土地の地主さんから
相談がありました。
オレの土地を勝手に使っているヤツがいるから、
それと借地契約を締結するよう動いてくれ
という内容でしたが
話をよく聞くと、相手方は
長年にわたって地主さんの土地を
勝手に使っている状態でした。
ですので、地主さんの要望は
これからの借地料だけでなく、これまで勝手に使い続けてきた
過去に遡ったぶんの借地料ももらって来てくれ
という 都合の良い ものでした。
しかし、民法では
他人の土地であることを知っていた場合でも
20年間使い続けると「時効取得」を主張することができます。
そのことを地主さんに説明すると
そこはオタクで相手を説得してくれ
という考えでした。
時効取得を主張する相手方とのやりとりは
弁護士さんの仕事であり、
不動産屋が行なうことは弁護士の資格のない「非弁行為」となるため出来ません。
そうならないよう上手くやるのが不動産屋の仕事だろう
この話はご丁重にお断わりしました。
歴史的に不動産はグレーな世界ですので
グレーな仕事をこなすのが
世の中の不動産屋の役割でもあります。(笑)
しかし、今の時代
それは自己責任で行なうプレイであって
最近の不動産屋は、第三者からの依頼で
違法のリスクは負わないものです。
かといって
最近は何でもカンでも
「コンサルティング」と称して
有料で対応する不動産屋が増えているのも
如何なものかと思います。