この時期まで台風が1つもやって来ないのが
かえって不気味な沖縄です。
さて、昨日は
沖縄県でも地価調査の結果が公表されました。
と言っても
公表されているのは国交省のホームページで
県のホームページには掲載されていませんので
正しくは「国交省」が公表したものです。(笑)
国交省HP:https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000044.html
その結果を見ると
・「住宅地」の上昇率では沖縄は東京を抑えて「1位」
・「商業地」では東京に次いで「2位」
という結果となっています。
この結果だけを見ると
やっぱり沖縄ってスゴイですね。あはっ
と思うものですが
しかし、この手のデータは
得てして表面的なものしか表していないものです。
例えば、
東京の中央区の商業地の上昇内容を見ると
昨年は坪あたり1,396万円だった土地が今年は1550万円と
プラス181万円/坪の上昇です。(上昇率11%)
それに対し
沖縄の宮古島の住宅地上昇内容は
昨年は坪あたり6.7万円だった土地が今年は7.9万円と
プラス1.2万円/坪の上昇です。(上昇率18%)
このように
上昇率(11% vs 18%)だけを見ると
沖縄の方がスゴそうですが
絶対金額でみると、
東京で上昇した土地の価格は沖縄の150倍です。
つまり上昇率での評価は
土地を投機の対象と見ている側面があるものと
勘ぐってしまいます。(笑)
具体的には
坪単価が安く、上昇率が高い沖縄の土地は
低リスクで大きな利回りを期待出来る
格好の投資対象なのです。
逆の見方をすると
沖縄で30坪の土地に家を建てようとしていた人は
昨年は土地代が201万円だったものが
今年は237万円になったというだけなのです。
繰り返しになりますが、このように
土地の価格を上昇率のみで評価するのは
土地を投機の対象としている人の見方でもあります。
ですので
沖縄の地価上昇で喜んでいらっしゃるのは
その手の方々が多いのです。
ちなみに
沖縄の地価が上昇するたびに
マスコミのインタビューに答えている方々が
ニヤケ顔で話されているのは
沖縄の色々な面が表れているものです。