沖縄の昼間の日差しの強さは
相変わらず○人的です。。
さて
不動産の売買を経験したことがある人とお話しをする際に
不動産の契約書類の文字は小さくて読むのが大変です
と クレーム ご指摘を頂くことがあります。
確かに
これまで不動産売買の契約書類を
たくさん見てきましたが
どれもこれも文字が小さいものがほとんどです。
そして
それらの契約書類を使って契約行為を行うと
当然、売主・買主ともに
本来、契約おいて一番重要である
「契約書類の内容の理解」に使うべきパワーが
文字の判読に割かれることになります。
その結果、
契約書類の重要な部分に対する理解が不十分となったり
場合によっては見落とすリスクを誘引することにもなりかねません。
そんなに重要なことなのに
では、なぜ不動産の契約書類の文字が小さいのか
それには、いくつかの背景があります。
その一つは、まず情報量の多さです。
不動産の取引は、関係する法令等が多数あり
それぞれで規制の内容が異なります。
また、民法を中心とした権利関係など
記載すべき情報が膨大となるため
それらを一定の書類の中に全てを網羅しようとすると、
どうしても文字が小さくなりがちなのです。
二つ目は、この契約書類の書式は
国の職員が作成している点にあります。
不動産の契約書類は
国土交通省が標準形式を指定していますが
元々の書式自体が小さな文字で作成されています。
そもそも、国交省の役人さんは
一般人を向いて仕事などしないものですので
彼らが作成した契約書類が、一般人にとって
文字が小さくて読みづらいなど
興味のないことです。(苦笑)
また、不動産業界には
国交省の指定を受けた不動産協会があり
その協会で契約書類をデータ化していますが
それも国交省の標準形式をそのままデータ化したもので
読みづらいままです。(苦笑)
そして、世の中の不動産業者は
国交省が指定した読みづらい標準形式を
そのまま使用するため
世の中で行われる不動産売買では
文字が小さくて読みづらい契約書類が
横行しているという背景なのです。
しかしながら
この契約書類は
先程も書きましたように
データ化されたものですので
いくらでも加工が可能なのです。
不動産業者が
ほんの10分程度の時間を掛けて
文字を大きくしたり、体裁を整えるだけで
とても読みやすい契約書類に変更することが可能なのです。
もちろん、契約書類の体裁を変更することは
法律違反でもありません。
にもかかわらず
世の中のほとんどの不動産業者は
その手間を掛けることはありません。
当然、他意のない不動産業者がほとんどなのですが
中には
文字を小さくして適当にゴマかしてしまえ!
という悪意を持って、
あえて判読しにくい契約書類を使用している
不動産業者もあることでしょう。(笑)
第三者が見ても、文字が小さく、判読しにくい契約書類を
加工が可能なのにもかかわらず、その手間を掛けずに
そのまま契約に使用するというのは
その不動産業者がどこを向いて仕事をしているかの姿勢が
垣間見えるものでもあると言えるでしょう。