本州では紅葉がお楽しみの季節に突入しますが
それとは無縁の沖縄です。
さて
不動産の売却についての相談の中には
雨漏りのある家ですが売れますか?
という問合せも多いものです。
台風・塩害・強い紫外線の影響を受ける沖縄では
建物が受けるダメージも大きいため
雨漏りが発生しやすい環境にあります。
このような質問に対しては
状況によります
という回答になります。
ここでいう「状況」とは
・雨漏りの内容・状況
・原因
・対策の有無
です。
「雨漏りの内容・状況」とは
自分では「雨漏り」だと思い込んでいるものであっても
実は「雨風の吹き込みによるもの」の場合もあります。
例えば、
沖縄の台風は
四方八方から暴風雨が吹きますので
建物の天井部分の換気用として
壁面に設置されている「換気口」の開口部から
雨風が室内に吹き込むこともよくあります。
この換気口からの吹き込みは
色々な条件が重なって発生することもありますので
数十年間一度も無かったのに
たった一度の台風ではじめて発生することもあります。
これらの吹き込みによるものは
「雨漏り」とは違いますし
対策についても換気口の形状を変えたり
台風時には換気口を塞ぐなどの対策が可能です。
ちなみに、定常的に換気口を塞ぐ際には
建築基準法違反になる可能性もありますので
念のため建築士・設計士さんに確認・相談下さい。
吹き込みによるもので無い場合の
雨漏りの内容・状況とは
発生の箇所や範囲になります。
これは
雨漏りの原因にも関わって来ますが
原因が特定できる雨漏りであれば
売却の可能性は高くなります。
雨漏りの原因は
隙間や劣化箇所からの侵入が多いものです。
建物には
屋根・壁・窓など
異なる構造がつながる箇所に隙間が出来ます。
通常、その隙間には
防水のための処置が施してありますが
その処置に使用する材料の劣化であったり
または施工が十分でない場合もあります。
そうすると、
その箇所から雨水が浸入し、
雨漏りとなって登場することになります。
しかしながら
逆の視点でいうと
この雨漏りの原因となる箇所を特定し
必要な処置を施すことが出来れば
雨漏りは止まることになります。
沖縄で売買される不動産にも
こうした物件はタマにありますが
これらは原因が明確になり、その対策が行われ
現在は雨漏りが再発していなければ
購入者も安心して購入出来ますので
通常の不動産と同等に売買されれています。
これに対して厄介なのは
雨漏りの原因が特定できていない場合です。
水は高いところから
低いところに流れる性質があります。
また、コンクリートのヒビ割れなど
他の箇所を伝わって表に出現することもあります。
この手の雨漏りは
外からの浸入箇所を特定するのも困難であり
原因が特定できないため
対策も出来ないものです。
その結果、
なんらかの気象条件が重なると
今後も雨漏りが発生することになります。
こうなると
これらの不動産は
売却の条件も厳しくなってきます。
雨漏りの発生する可能性がある不動産は
購入しようと思わないのは
一般的な心理です。
このようにして
・雨漏りの内容・状況
・原因
・対策の有無
の条件がクリアされているものであれば
仮に過去に雨漏りがあった不動産でも
売買は可能となります。
先程も書きましたが
沖縄は雨漏りが発生しやすい環境にあります。
こんな雨漏りだけど売却出来るかね~
ご心配なときには
一度当社まで相談下さい。