来週末に台風の接近がささやかれている沖縄です。そんな先のことまで分かるの?
さて、
不動産屋には
いろいろな問合せを頂くことがあります。(笑)
そんな中でよくあるのは
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「お客様からの依頼でこのエリア限定で不動産を探していたところ、
○○さんの不動産を拝見しました。売却を検討頂けませんか」
という手紙が来たけど電話した方がいいですかね?
といった問合せです。
これらの内容については
これまでも何度か書いたことがありますが
結論から言うと、この手の類いは
すべて営業レターです。いま風に言うとリール広告?
不動産業界に携わっている人からすると
「99%はウソ」だと言う人もいます。(笑)
不動産の物件の仕入のキモは
如何にして不動産の所有者とコンタクトが取れるかです。
コンタクトさえ取れれば
あとは「高く売れます」「儲かります」など上手く言いくるめて
売却の方向に持って行けば御の字です。
そのファーストコンタクトを取るためには
全うなことだけでは他社と差別化が出来ず
いっこう仕入が出来ないままです。
そこで、
不動産の所有者の目に留まるために
色々な手法を使うのですが
その中の一つが「もっともらしいレター作戦」なのです。
これは
不動産業界では当り前のことで
フランチャイズ系の不動産屋では
エリアや学校区限定の表現はもちろん
「奥さまの実家がある○○地区限定で探しています」
「銀行の審査は通っているので直ぐに購入出来ます」
など、あたかも購入者が目の前に控えているかのごとく
より具体的な表現のレターを書くように
マニュアル化されているところもあります。
そして、これらの文面が
不動産の所有者からすると
あたかも自分のことを想定して
自分宛に届いたレターだと勘違いしてしまうのです。
こうして
その営業レターを数千枚単位でエリア一帯に配布し
その中でたった一人でも反響の連絡があり
それが商売につながれば
不動産屋としては大成功なのです。
逆の言い方をすると
残りの数千枚のレターは
そのままゴミ箱に捨てられてしまうことは想定の上で
配布をしているのです。
この営業レターも
以前はマニュアルを元に
営業マンが文章を考えていましたが
今はAIが文章を作成してくれるので
営業マンの負担もずいぶん楽になりました。
なお、これらの営業レターは
エリア一帯にポスティングするものもあれば
先程の営業レターのように
不動産の所有者限定で郵送するものもあります。
不動産の所有者を探し出すためには
登記の情報を取得すれば
所有者と住所が判明しますので
その住所に営業レターを発送すれば良いという仕組みです。
ちなみに
これらの営業レターも当然タダでは無く
それなりの費用が掛っています。
印刷代をはじめ
ポスティング会社への依頼費、郵送代、
登記簿から調べるとなると
登記簿の取得代も発生し
数万から十数万円かかることもあります。
ですので
これらの営業レターはそのやり方は別として、
それだけの費用を掛けて営業をしているという点では
経営努力でもあります。